ENECHANGE

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2021/06/25

NextDrive株式会社

エネルギーデータを活用しお客様への価値ある情報提供を目指したい。電気料金プランAPIでリソース不足を解消、事業推進できる組織を作る。

インタビューイメージ

2013年に台湾で創立し、IoE(Internet of Energy:エネルギーとインターネットの融合)、IoT、HEMSを活用したエネルギー管理とクラウドサービスを開発・提供する、エネルギーデータ プラットフォーム企業であるNextDrive株式会社。 同社は2017年1月に日本法人を設立し、「電力を賢く使う」をテーマにIoTとソフトウェア・ハードウェア技術を統合して、電力会社をはじめとするエネルギー関連企業にワンストップでエネルギーデータプラットフォームサービスを提供しています。

今回はIoEプラットフォームビジネスに関わる製品企画、開発を担当されているプロダクトディレクター 小長井 教宏さまにEMAPを導入することで解決した課題や導入経緯、今後の取り組みについて伺いました。

INDEX

  1. お客さまのご要望に応えるためのリソース不足を解決したい
  2. リソースの最適活用に向けた体制作りとEMAP APIの導入
  3. 決め手は国内最大級の「電気・ガス代の見直しサービス」での運用実績
  4. EMAP電気料金APIで見える化を安定運用、それが最初のゴール
  5. 目指すはエネルギーデータを軸としたサービス提供

お客さまのご要望に応えるためのリソース不足を解決したい

ENECHANGEの電気料金プランAPIを導入するにあたり、どの様な課題をお持ちだったのでしょうか。

弊社ではIoEプラットフォーム「Ecogenie+」で、お客さまに毎日の電力使用量に応じた料金試算値を情報提供しています。 しかし試算に必要な料金プラン情報の収集と実装に多大なリソースを割くことになり、実際にはお客さまのリクエストに対応できない状況が続いていました。

原因としてはやはり単純に電気料金プランの情報収集がすごく大変で。そのため迅速に対応することができないことも、 何より我々がリソースを投入したいものがプラン情報の管理作業ではなかったことも課題でした。

力を入れたい事業開発のリソースが、プラン情報管理によって圧迫されていたということでしょうか。

ご存知の通り、昔であれば10社対応で良かったのですが、もう今やそういう時代ではなくなってしまいました。 こういった料金プラン情報というのは一度整理して終わり、ではなく、その先常にメンテナンスし続けなければいけません。 これを自社内でずっと対応し続けるということは現実的ではなく、ずっと社内に置いておくべきものでもないと感じていましたね。

プロダクトディレクター 小長井さま
プロダクトディレクター 小長井さま

リソースの最適活用に向けた体制作りとEMAP APIの導入

1電力会社の1プラン追加となると、情報の収集とプラン情報の理解、実装、とその都度対応している状況で。 全体像が見えずにその都度場当たり的に対応を検討してくというのが現実でした。ユーザーからのお問い合わせも増えていく中で、 そろそろしっかりとした体制作りを検討しなくてはというタイミングでしたので、もう、この工数だからこの費用は合理的だよねという議論の手前で切り替えを決めました。

体制作りが課題とされるなか、思い切って管理を外部サービスに切り替えられた理由を教えてください。

弊社としてはやはりどこにリソースを投入するかというなかで電気料金プラン情報というのは得意な方にお任せしましょう、 という決定をしました。料金プラン情報の提供を得意とする事業者様と連携することで、弊社はエネルギーデータの取得・活用のプラットフォームづくりに集中したいと考えたからです。

そもそも体制を作りきれていなかったことが課題なので体制作りは進めていましたが、その中で電気料金プランはAPI連携で自動取得できるようにしたいという社内ニーズがありました。 そうすることでプラン管理工数の削減や、根本のリソース部分の課題を解決していこうとしていたんです。

APIでの利用が可能な電気料金プラン情報を調べているなかで、EMAPを知りました。

NextDrive「IoESuiteEnergyIoTプラットフォーム」
NextDrive IoE Suite:
企業向け、クラウドベース管理システム

決め手は国内最大級の「電気・ガス代の見直しサービス」での運用実績

他にも選択肢があったかと思いますが、最終的にENECHANGEを選んだ理由を教えてください。

データとしての信頼性(実績、カバレッジ、更新の頻度等)を重視して選びました。実際に比較サイトを運用され、そこで使われているという点が、 わかりやすく実績のあるデータベースだよということで最初から伝わってきました。その点での評価が非常に高かったと思います。

常に最新化しているエネチェンジサイトのものを活用しているAPIですので、その点を評価いただけたということですね。

そうですね。情報がしっかりと公開されていて、使えそうだなという予感を持ちながらお話をスタートさせていただきました。 運用中のサービスに使用されていること、今も継続してサービス提供されていること、など不安を覚えることなく検討できたかと思います。

検討開始から導入決定までどの程度の期間必要でしたか

導入決定までは2〜3カ月だったかと思います。正直言うと社内的な同意を取り付けるという意味では導入の決定っていうのは結構早かったんですよ。

で、一方でやっぱりAPIで使っていくということで「本当にちゃんと使えるんだよね」というところの確認をするのに、 技術的な検討……というほど大げさなものではないですけれども疎通確認含めて実施した時間のほうが大きいですね。
確認した上で、基本的には技術的な部分では特に大きな問題はないなと思っています。

NextDrive「Ecogenie+」
NextDrive 「Ecogenie+

EMAP電気料金APIで見える化を安定運用、それが最初のゴール

今後の事業展開を教えてください。

まずはEMAPサービスをしっかりと活用していきたいと思います。
そして、現在は電気情報若しくは料金情報の見える化のみですが、今後は電力データを活用した、生活サービスの展開に取り組んでいきたいと考えています。

いま時点ではBルートからデータを取ってユーザーに見せるということ、後はそのデータに基づいて、 今までであれば1カ月経たないとわからなかった料金を随時わかるようにしていくこと、そういった見える化が今回の取り組みの第一歩です。

そのためにも、まずは料金プラン情報を元に計算しユーザーに提供する、そしてそれを安定的に運用していく、というのが最初のゴールかなと思っています。

その先は、電力データがユーザーの生活の有り様を示す元になりますので、そこからデータを蓄積、分析していくことでユーザーの生活に資するサービスを作っていきたいという目標があります。

ユーザーの生活、となるとサービスの幅が広がるかと思うのですが、小売電気事業者以外でもデータ活用できるシーンがありそうですね。

そうですね。今は小売電力を通じてユーザーへの情報提供、それ以外には太陽光や蓄電池を販売している方、またそういったところを通じてのお客様との接点作り、あとは住宅メーカーさんですね。 そういった協業によるサービス展開を主にイメージしています。

サービス展開イメージ

目指すはエネルギーデータを軸としたサービス提供

最後にエネルギーデータを扱う企業として、これから目指していきたい事業展開を教えてください。

我々はデータを蓄積して、そのデータの価値を高めてエンドユーザーさんにフィードバックするということをサービスの中心に据えていきたいと思っています。 この先はそういったところに力を入れていきたいと考えています。

例えば電力プラン情報に基づいて「この時間帯、電力料金高いから少し使い方考えてください」というお知らせかもしれないですし、太陽光もしくは蓄電池を持っているお客様でいえば翌日の発電量等々踏まえて、 「このタイミングに電気使うと良いですよ」というアドバイザー的なサービスかもしれません。

さらにデータを蓄積・分析していけば、電気に限らず様々な情報を最適なユーザーに提供していける、そう考えています。 そういったエネルギーデータを軸とした新たなサービス開発をENECHANGEさんと一緒に取り組めればと思っています。

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