TOP MESSAGE株主・投資家の皆様へ
2020年12月23日、ENECHANGEは東証マザーズに上場しました。
電力の発電・小売は行わず、エネルギー業界にテクノロジーサービスを提供する「エネルギーテック」として初の上場企業となりました。
今から約10年前の東日本大震災が、ENECHANGE物語の始まりでした。
被災地にボランティアとしていった私は、エネルギー問題の重要性に初めて気付きました。
「人生をかけてこの問題に取り組みたい」、その思いから、英国ケンブリッジ大学工学部博士課程への留学という道を選びました。
一見遠回りにみえる決断の裏には、エネルギー制度が先進する欧州での知見を積むことが、中期的に日本のエネルギー産業の変革に貢献できると信じたからです。
ケンブリッジ大学での電力データ研究、欧州エネルギー政策の研究成果に基づいて設立されたのが、ENECHANGEです。
エネルギー(ENERGY)を変革(CHANGE)する、という想いを込めて命名されたENECHANGEには、「エネルギーの未来をつくる」というミッションに共感する世界中の仲間が集っています。
ENECHANGEは、エネルギーの未来をつくる志を込めて2つの事業を提供しています。
電力・ガス自由化を推進するために「電気を選ぶを常識にすること」を世の中に広めたいと思い開始したプラットフォーム事業(消費者向けの電力・ガス切替サービス「エネチェンジ 」等を提供)と、エネルギー業界のDXを推進することで、業界変革を支援したいと思い開始したデータ事業(電力・ガス会社向けのDXサービス「EMAP」「SMAP」等を提供)です。
世界はいま、脱炭素社会の実現のための具体的な行動を求めています。
ENECHANGEは、「エネルギーの4D※」領域におけるイノベーションを牽引するために、以下の2つに重点投資を行ってまいります。
※
DEREGULATION ―――― 自由化
DIGITALIZATION ―――― デジタル化
DECARBONIZATION ―――― 脱炭素化
DECENTRALIZATION ―――― 分散化
1. ヒトへの投資
脱炭素化という産業構造の大転換のためには、最高の人財の力が必要です。「エネルギーの未来をつくりたい」と願う人たちが集い切磋琢磨することで、その想いを形にし、子供たちの世代に誇れるような仕事をできる場所で私たちはありたいと思います。ENECHANGEは、そうした人財のために、積極的な投資を実施していきます。
2. 未来のエネルギー技術への投資
地球はもう待てません。地球温暖化、異常気象は年々深刻になり、脱炭素化の実現は、人類の未来のための最優先課題であります。そうした技術革新は、いつの時代も、私たちのようなチャレンジャーによってもたらされます。ENECHANGEは、世界的視野をもって「エネルギーテック」への投資を本格化します。
上場を通じて、当社の理念をより多くの人に知っていただき、応援していただくことで「エネルギーの未来はつくれる」と信じています。
社会の公器となる責任と真摯に向き合い、中長期での企業価値向上に努めてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
ENECHANGE株式会社 代表取締役CEO 創業者
城口 洋平