コロナ禍で上場したエネチェンジの一日をお届けします
- 広報ブログ
私たちENECHANGE(エネチェンジ)株式会社は、2020年12月23日に東京証券取引所マザーズへ上場いたしました。
2020年は新型コロナウイルス感染症が発生し、これまでの生活様式が一変した1年になってしまいましたが、その中でも当社は順調に業績を伸ばすことができ、無事にこの日を迎えることができました。笑顔と緊張が入り混じった上場日の一日を広報視点でお届けしたいと思います。
上場日の広報の朝は早い!
この日に向けて準備を進めてきたIRコンテンツの公開と、上場をお知らせするプレスリリースの公開から広報の朝は始まります。
07:00 IRコンテンツの公開
絶対に不備があってはいけない朝一の重要ミッション。IRコンテンツの公開からスタートです!エンジニアチームと連携して、念には念をということで手動で公開。この後、8時に開示される適時開示情報がきちんと反映されるまではドキドキです。
08:00 プレスリリース配信
JPXと連動した情報も無事公開されたことを確認し、次のミッションである上場をお知らせするプレスリリースを配信。
08:30 証券会社ロビー集合
メインイベントは、主幹事証券会社へのご挨拶から始まりました。
共同代表であるCEO城口(写真左)とCOO有田(写真右)が着用してきたスーツは、なんとこの日のために、初期投資家で初代会長である岩崎さんからプレゼントされたおそろいのオーダーメイド。裏地にはエネチェンジコーポレートカラーを仕込むという粋な計らいです。
memo:岩崎さんは株式会社エプコの代表取締役グループCEOであり、エネチェンジ創業に尽力してくださった方です。現在も節目節目にはエネチェンジ社員全員を自分の会社の社員のように温かく迎えて応援してくださるものすごく懐の深いお父さんのような存在です。岩崎さんのCEOブログはこちらからご覧いただけます。
証券会社への訪問には、代表取締役の2人と、CFOの杉本、経営企画担当の伊与部、そして記録係として広報もこの記念すべき場面に立ち会わせていただきました◎
この後、証券会社の応接フロアに到着すると、たくさんの皆様に拍手で出迎えていただき、花道を抜けて応接室へと進みました。応接室では、お祝いのお言葉をちょうだいし、その後、株式についての説明をしていただきました。
エネチェンジのIPO時の公開価格は600円でしたが、買い人気が続きしばらく値が付かず、3日後にようやく2400円の初値がつきました。
証券会社訪問後、徒歩でオフィスに戻ります。 オフィスにはたくさんのお祝いのお花やバルーン、祝電が続々と届いていました!こんなにもたくさんの皆さまに支えていただいて、見守っていただいてエネチェンジはこの日を迎えることができたんだと、感謝の気持ちでいっぱいになります。
11:30 オフィスで上場広告をチェック
電力業界必読アイテム「電気新聞」に上場広告を掲載しました。
”脱炭素社会をデジタル技術で推進するエネルギーテック企業、ENECHANGE”。 赤い部分は、上場を受けての代表からのメッセージです。
13:10 東京証券取引所ロビー集合(1回目)
上場する企業が最初に出演する「東京ワイドマーケット」という番組内にある「ストックボイス」への出演です。この番組では事前に投影する資料を提出し、それに基づいてスタジオで事前にすり合わせをしたのち、生放送で番組は進行します。
13:30 「ストックボイス」本番スタート
13分の番組枠を無事に終了です。YouTubeにもアップされています。
13:50 再び東京証券取引所のロビーに集合(2回目)
メインイベントとなる東京証券取引所で行われる「上場セレモニー」が始まります。
コロナ禍でのセレモニーに出席できるのは最大5人までと決められています。事前に参加者リストを東証に提出するのですが、体験者を最大化するのか、記録を優先するのかが広報として悩みどころとなります。エネチェンジは、記録を優先することにしたため、当社からの出席は、城口CEO、有田COOと初代会長岩崎さんの3名としました。残り2枠には、動画とスチールのカメラマンに入っていただきました。結果論としては記録優先で正解だったと思っています。
14:00 上場セレモニースタート
出席者以外はロビーで待機です。ロビーで待つこと3分。遠くから鐘の音が「カーン」と聞こえてきます。空耳?と思い、耳をすましているとまた「カーン」という音がかすかに聞こえてきました。空耳ではなく、これが五穀豊穣を願って5回打たれるあの鐘の音です。かすかでしたが、本物の鐘の音を聞けたのは嬉しい誤算です。ちなみに打鐘するメンバーと順番も事前に提出が必要となります。エネチェンジは、5回に対し出席者は3名だったので、1打目、2打目をCEO城口、3打目、4打目をCOO有田、5打目を初代会長岩崎さんとしました。
打鐘のあとは、大画面前とチェッカー前での記念撮影が続きます。
カメラマンさんに無理を言ってZoomをオンにしたスマホをたくし、会場に持って入ってもらいました。生配信することで社員全員が体験できるようにしたかったのです。が、音声が届いていなかったということが後で発覚、、、。無音の映像だけが届けられたというわたしの痛恨のミス、、、。
14:07 上場セレモニー終了
セレモニーはあっという間に終了です。簡略化されたとはいえ、コロナ禍でもセレモニーを当日に執り行うことができたことは有難い限りです。
memo:新型コロナウイルスが拡大し始めた2020年4月から、東証でのセレモニーは中止になっていました。上場承認日が見えた時点でも、セレモニーはまだ中止の状態でした。一転したのが、11月5日。11月16日からセレモニーを開催するというニュースをみたときは、「できる!」と喜んだものです。ただし、この時点では、まさか出席者が最大5人までになるとは知る由もなく…。
さて、次のイベントは「上場記者会見」です。
15:30 上場記者会見の準備
この日は30分前からの準備が可能ということで、15時半にIRチームと合流し準備を進めます。兜倶楽部内の記者会見場の準備と同時に資料の投函も行います。
memo:記者会見へ出席する記者は、兜倶楽部に加盟されているメディアがメインなのですが、加盟社以外のメディアから出席希望があれば、事前申請することでオブザーバーとしての出席が可能です。兜倶楽部の記者の方は、証券担当になるため初めて当社を知る、という方が多くなります。視点も投資家視点になるため、これまでずっと当社を取材してきてくださった経済系の記者の方にも積極的にお声がけをして会場に足を運んでいただきました。
16:00 上場記者会見
登壇者はCEO城口とCFO杉本としました。城口からは「エネルギー制度改革はしばらく続くこと、エネチェンジの主軸事業のひとつであるデータ事業の拡大を目指していくために、積極的な人材と技術投資を行っていくこと」など、今後の成長目標などについて話しました。
17:00 上場記者会見終了
質疑応答も活発に行われまるまる1時間をかけて行った上場会見も終了です。やはり今後の成長戦略などについての質問が多かったように思います。
これで、この日の東京証券取引所での大イベントはすべて終了です。この後は社員みんなで上場のお祝いです。上場記念パーティー編は次の記事でご紹介します。
最後に
はじめて上場承認日と上場日の目途がたったことをCEOから聞いた日のことは今でも忘れません。その日からこの1日に向かって、CEOと二人三脚で極秘案件として準備を進めてきました。広報が進めたことは3つ。東証での上場セレモニーに向けた準備とこれまでご支援いただいた皆さまへのご報告の準備をおこなうこと、上場日を起点に報道が出るようにすること、そして社員みんなでお祝いできる場として上場パーティーの企画準備をすることです。振り返ると、夏ごろから、極限られた上場準備メンバーのカレンダーは、全員、非表示を設定すると表示される「予定あり」ばかりが並んでいます(笑)。さらに当社では、四半期ごとの目標設定・管理を行うOKRを取り入れていて、それは全社員が閲覧できるようになっているのですが、それも非公開。そして、2週間に1度、業務の報告や新しい取り組みなどを事業部ごとに全社員に共有する全社会議「クローズ」でも、発表できることが多くはなく内容のない表面的な報告をして数カ月を過ごしました。きっと「広報、しごとしてなくない?なにしてるんだろう」と思われてたことでしょう。特に上場承認日を迎えるまでの極秘任務(!)は公に誰かに聞くことも相談することも難しいものではありましたが、ネットがあって良かったー!ググってググって他社の取り組みを参考にしながら遂行していきました。そうやって2020年12月23日に向かってできた経験は、かけがえのないものとなりました。
エネチェンジは「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、エネルギーのことならまずはエネチェンジに聞いてみよう、お願いしてみようと思っていただけるように、これからも時代の一歩先を見据えながら邁進してまいります。
改めて、エネチェンジを応援してくださる皆さまに感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬごご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。
上場記念パーティー編へ続きます。