「ENECHANGEの未来をつくる」新体制が描く成長戦略と業界への貢献
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ENECHANGE(エネチェンジ)は、2025年4月1日、新たに田中文弥氏をCOO(最高執行責任者)として迎え、経営体制を強化します。丸岡CEO、曽我野CBDO(最高事業開発責任者 ※1)、そして田中COOの3者が、新体制の意義やENECHANGEの成長戦略について語りました。
ENECHANGEは、エネルギーとモビリティ業界においてさらなる市場創造を目指し、成長のフェーズを加速させていきます。
※1 曽我野は、これまでCOOを務めてきましたが、田中COOの着任に伴いCBDOに着任予定。

市場の変化を先取りし、業界をリードする
丸岡:ENECHANGEは、エネルギー業界においてデータとテクノロジーを活用し、新たな価値を生み出す企業として成長を続けてきました。
しかし、ここで立ち止まるわけにはいきません。私たちはさらなる成長を見据え、市場の変化を先取りし、業界をリードする存在にならなければなりません。多様なエネルギー事業者とともに市場の拡大を推進し、より多くの企業が持続的な成長を実現できる環境を構築していく存在を目指しています。
実際、私が2024年の9月に代表取締役CEOに着任してから、ENECHANGE2.0を掲げて、ENECHANGE2.0の「成長最大化」フェーズに向けた「変革」の100日プランを進めてきました。その中で、2025年1月から2月にかけて、当初の目標通り、2つの重要なコーポレートアクション ※2をFY24中に取りまとめることができました。これにより、ENECHANGEのエネルギープラットフォーム事業・エネルギーデータ事業のコア事業を成長させるために必要なパートナーシップと磐石な財務基盤の構築が整いました。
※2 中部電力ミライズとのEV充電事業にかかる合弁会社化や伊藤忠エネクスとの資本業務提携および第三者割当増資。
そのような中で、今回の新体制の狙いは、まさに「成長最大化」フェーズを加速させることにあります。パートナーシップと財務基盤が整った今、今後重要になるのは、次の5年・10年を見通したENECHANGEとしての戦略を描きそれを実行していくことです。そして、その戦略を実行するのに重要なのは、「ヒト」とそれを支える「カルチャー」だと考えています。
田中さんは、これまで培ったエネルギー事業の知見とネットワークを活かしてENECHANGEの成長最大化フェーズのエンジンになっていただくこと、そして、これまで田中さんが組織を牽引する中で培った「実行力」や「脱炭素と経済性の両立を追及する執念」を、是非、ENECHANGEのカルチャーに取り込んで行きたいと考えています。そのため、伊藤忠エネクスに在籍されている田中さんから、前職を退職してENECHANGEに参画したいという相談を受けたときには、田中さんの参画は、まさに、私たちが次のステージへ進むために必要不可欠な要素を埋めることができると強く感じました。

これからENECHANGEの成長に貢献していく
田中:ENECHANGEは、一言でいうと、日本のエネルギーとモビリティのコストを下げる会社です。
その「エネルギーの未来をつくる」というミッションが明確だったからこそ、私はENECHANGEに参画することを決めました。
私は、前職では四半世紀以上にわたりエネルギー&モビリティ事業に携わり、この6年半は新電力事業経営を手がけてきました。しかしそれは一企業の電力部門の経営であって、日本全体の動きに資するほど大きな影響があるとまでは言い難いものだったように思います。一方、ENECHANGEは非常にシンプルです。生活者や事業者に常に有益なプラットフォームを提供しているからです。「ENECHANGEの成長」とは、イコール生活者や事業者のエネルギー&モビリティコストが下がることを意味すると考えています。これほど分かりやすいミッションを背負う企業はむしろ珍しく、そのシンプルなミッションに感銘を受けたことがENECHANGE参画の動機になっています。

エネルギーとモビリティの価値を彩る
田中:月間数百円や数%のエネルギーコスト削減も重要ですが、それだけでは十分ではありません。
エネルギーの本当の価値を引き出し、さらなる成長を促すためには、エコキュートや電気自動車(EV)を含む蓄電池の普及、卒FITを含む分散型太陽光発電の最適化、そしてそれに対応する電力価格メニューの提供が不可欠です。さらに、その先には最適なエネルギー消費に繋げるための「制御」が必要となります。これを実現することで、電力やモビリティは単なるインフラではなく、価値と効能を持つものへと進化します。
ENECHANGEにはそのような市場を拓き、そして対応してゆく能力があると考えています。エネルギープラットフォーム事業で充分にその経験を積んできており、適応は間違いなく素早いはずです。外部の目から見てもUIやUXは洗練されていて非常に使いやすく、これらの中核技能を存分に生かしていきたいと考えています。
私自身、これまでエネルギー業界に携わり、さまざまな事業に関わってきましたが、ENECHANGEの持つ可能性を最大限に引き出し、より多くの人にその価値や効能を届けることに貢献していきたいと考えています。
フレッシュな視点でENECHANGE2.0をともにつくる
曽我野:田中さんには大きな期待をしています。元々取引先としてお付き合いがあり、事業については理解いただいているので、着任後すぐにその経験を活かして価値を発揮していただけるのではないかと考えています。
特に、BtoBの営業面では、現在の組織には少し足りないシニアな営業力や幅広いネットワークを大いに発揮していただけると期待しています。
また、実際に電力事業を運営される中で培われた、運営のリアルな知見やペインポイントの理解も、今後の事業・サービス開発に活かしていけるのではと考えています。
これらに限らず、改めてフレッシュな視点で事業を見ていただきながら、次のENECHANGEを一緒に作り上げていきたいです。

市場を拡げ、エネルギー業界の変革を加速させる
田中:ENECHANGEは、データを活用したエネルギープラットフォーム事業で着実に市場を拡げてきました。
しかし、業界の変革を本当に実現するためには、“実行”のフェーズが重要です。
私自身、これからこの会社で何ができるか、どのように貢献できるかをしっかり考えながら、ENECHANGEの成長に寄与できるよう努めていきたいです。
脱炭素社会への貢献と事業の拡大
田中:脱炭素は、経済合理性を伴わなければならないと考えています。
ENECHANGEは、単なる環境対応策ではなく、事業者が競争力を持ちながら脱炭素を進められる仕組みを構築することが求められるでしょう。
太陽光発電、蓄電池、EV、エコキュートといったツールをより広く普及させるために、エネルギーデータを活用し、事業者が適切な投資判断をできる仕組みを作る。それこそが、ENECHANGEが成長しながら市場に貢献する方法ではないでしょうか。
ENECHANGE 2.0 次なる成長への布石
丸岡:ENECHANGEは、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに、エネルギーテック領域で確固たる地位を築いてきました。
私たちの目標は、今後さらに、業界の成長を牽引する企業になることです。
2024年9月から始まった新経営体制においても、「エネルギーの未来をつくる」というミッションは不変で、非常に重要なミッションとして維持しています。一方、新経営体制後の100日プランを経て、パートナーシップや財務基盤の準備は整いました。今後、本当の意味で「エネルギーの未来をつくる」ために、これまで以上にスピード感を持って事業を展開し、成長を最大化していくつもりです。そのためには、それを確実に実行する体制が必要であり、今回の新たな経営体制の強化は、その実行力をさらに高めるためのものとなります。田中さんとともに、更なる事業展開・成長最大化を牽引できることを非常に楽しみにしています。
ENECHANGEの未来
ENECHANGEは、エネルギー市場のさらなる発展に向け、新たな成長戦略を推進していきます。
今回の対談では、市場をより積極的に広げ、業界を加速させていく、という意気込みが新経営体制を担う3者より語られました。
ENECHANGEはより一層、成長を続ける企業として業界を牽引していきます。
