スマートメーター解析技術でケンブリッジ大学発・産学連携ベンチャーと日本独占契約
エネチェンジ株式会社(本社:東京都墨田区 代表取締役社長:有田一平)は、英国ケンブリッジ大学発の産学連携ベンチャーで、スマートメーターデータ解析技術を有する SMAP Energy社(本社:イギリス・ケンブリッジ市 共同代表:Giuseppe Vettigli)より同社技術の日本独占利用権を取得しました。2016年4月に迫る電力自由化に向けて、スマートメーターによるビッグデータを活用した電力事業者向けのデータコンサルティング事業を強化していきます。
ライセンス取得と目的
2016年4月の電力自由化に際し、スマートメーター(30分毎の電力使用量をリアルタイムに計測し電力会社に送信する機器)の普及が加速し、約8兆円の電力市場の構造改革とエネルギー分野のIT化が同時並行で始まります。スマートメーターは2025年度までに全世帯への設置が予定されており、電力会社を切り替える消費者には優先的に設置され、リアルタイムの電力使用量が契約中の電力会社に送信されることになります。電力会社はその計測データに基づき毎月の請求書を発行するほか、時間帯別料金の導入などのデマンドレスポンス、他の家電と連携したスマートホームなどのIoTに関して活用することが可能となります。
英国SMAP Energy社は、ケンブリッジ大学におけるスマートメーターのデータ解析に関する技術の研究成果の実用化を目的として、ケンブリッジ大学とケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ社が共同で設立した産学連携ベンチャー企業です。SMAP Energy社は、スマートメーターのデータを利用して過去の時間帯別の電力使用量から統計的に確率分布を算出し電気料金プランを時間帯別料金に変更した場合の行動変容をシミュレーションするアルゴリズム等について複数の特許を出願中であり、欧州の電力会社と技術検証を進めています。エネチェンジ社は、その解析技術の日本事業展開の利用権を取得することにより、電力自由化に伴う電力事業者向けのコンサルティングサービスを強化し、電力のビックデータ活用を推進していきます。
「SMAP」について
SMAP(Smart Meter Analytics Platform)は、スマートメーターのデータを有する電力事業者に対するデータ解析サービスです。SMAPのコアとなるアルゴリズムは、過去の電力使用量を統計分析することにより、時間帯毎の電力使用量確率を推定する技術です。それにより、電力会社の発電コストと比較して利益率の高い顧客の抽出、時間帯別料金などの料金メニューに消費者が移行した場合の電力使用量の変動予測、異常値検知アルゴリズムによる漏電監視・見守り関連サービスなど様々なサービスへの応用が可能となります。
「SMAP Energy社」とは
- 所在地
- IdeaSpace 3 Charles Babbage Road Cambridge, CB3 0GT, United Kingdom
- 設立
- 2016年2月
ケンブリッジ大学とケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ社で共同設立
- URL
- http://smapenergy.com/
- 代表者
- Giuseppe Vettigli (ケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ社開発責任者)
- Yohei Kiguchi(ケンブリッジ大学研究責任者)
- 事業内容
- スマートメーターデータ解析サービスプラットフォーム「SMAP」の開発運営
「Cambridge Energy Data Lab社」とは
英国ケンブリッジ市を拠点とするエネルギーデータ関連の研究開発型企業です。エネチェンジ社の初期プロダクトである「電気使用量予測アルゴリズム」も同社によって開発され、「エネチェンジ」は同社の事業部として2013年12月より運営開始、2015年4月に現経営陣によるMBOにより日本法人として独立しました。
電力比較サイト「エネチェンジ」
電力比較サイト「エネチェンジ」は、月間180万人以上の訪問者数を誇る国内最大級の電力比較サイトです。「エネチェンジ電力診断」では、お住いの地域と電気のご利用状況を元に料金シミュレーションを行い、各家庭に最適な電気料金プランをランキング形式で紹介、さらに提携電力会社への契約切り替えをワンストップで行えるスイッチングサービスを提供しています。料金シミュレーションのアルゴリズムは、独自に保有する電力消費のビッグデータを元に構築しています。電力小売全面自由化を迎え、一般家庭でも電気の購入先を自由に選べる時代に、「エネチェンジ」は公平・中立なサービスとして一人ひとりのライフスタイルにあった電力選びをサポートします。
エネチェンジ株式会社
電力自由化を見据え、「電気を選ぶ」を常識とするため電力比較サイト「エネチェンジ」を運営しております。
- 設立
- 2015年4月
(エネチェンジは英国法人の事業部として2013年12月より開始、2015年4月に日本法人として独立)
- 代表者
- 有田 一平(代表取締役社長)
- 事業内容
- 電力比較サイト「エネチェンジ」の運営( https://enechange.jp )
- 電力データの統計・データマイニング
- 電気使用量予測・電気料金計算アルゴリズムのAPI提供
- 電力データ解析コンサルティング