「エネチェンジ・インサイト」の提供開始
- サービス紹介
「エネチェンジ・インサイト」とは、エネルギー業界のプラットフォームとして事業を展開するENECHANGEグループが、「エネルギーのいまを学ぶ」をコンセプトに最新データやノウハウを月額サブスクリプション型で提供するサービスです。
長引くコロナ禍により、私たちの生活様式は大きく変わってきました。当社も、週5日会社に行くことがあたりまえだった働き方が、現在では、テレワークを主とした働き方にシフトしました。それに伴い、100名余りが一堂に集合して行っていた全体会議もオンラインへ移行。オンライン会議を推奨し、リアルイベントやセミナーもオンラインへ切り替えました。社会全体でも同じことが起こっていて、デジタルトランスフォーメーションの要望が高まっているのが現状です。
業務のオンライン化、クラウド化の必要性が高まる中、私たちにできることは何かを考えたときに誕生したのが「エネチェンジ・インサイト」です。
「エネチェンジ・インサイト」(通称:エネイン)では、4つのサービスを用意しています。
MARKETS
電力をはじめとしたエネルギー業界に溢れる公開情報やニュースを一元化したWebサービスに、ENECHANGEの独自情報および独自分析したマーケットレポートを加えたデータ情報をお届けするサービスがエネチェンジ・インサイト・マーケットです。
JEPX市場と気象情報や系統情報を連関させ、調達業務等に活用しやすくした画面や、一般紙や専門紙、官公庁から発信されるエネルギー関連ニュースなど公開情報の集約表示に加え、新電力出身者により構成される分析チームによる上記情報に基づいたマーケットレポートを提供いたします。
さらに、プレミアムプラン会員へは、ENECHANGEが自社のスイッチングビジネスを通して獲得している独自営業情報として、法人の電力切り替え成約情報をリアルタイムで提供いたします。今後は、電力・ガス切り替えプラットフォーム「エネチェンジ」「エネチェンジBiz」のアクセス数や申込件数の推移、シミュレーション内容の提供、こうした独自営業情報のレポーティングも順次公開予定です。
ひとつのページにまとまった情報をチェックすることができるため、テレワークなどにより社員同士が離れた環境にいても組織・チーム単位でデータや情報へのアクセスや共有が容易になります。
- エネチェンジ・インサイト・マーケットWebページ:https://insight.enechange.jp/markets
- エネチェンジ・インサイト・マーケットのお問い合わせ先:insight.markets@enechange.co.jp
JEC
※JECは「Japan Energy Challenge」の略称です
欧州を中心とした海外エネルギーベンチャーを発掘し、日本のエネルギー関連企業とのビジネスマッチングと事業展開を目的に2018年に誕生した「Japan Energy Challenge」プログラムの進化系がエネチェンジ・インサイト・JECです。
これまでのJECプログラムは、企業発掘からJEC本大会を通じた交渉まで約1年をかけて実施してきましたが、2021年からは毎月定常的に実施してくサービスに生まれ変わります。新JECでは、これまで以上にスピーディーなベンチャー開拓を目指していきます。コロナ禍の状況を見ながら変化させていきますが、現在は、オンラインでの情報提供やヒアリングをベースに、半年に一度のオフラインでのJEC本大会を組み合わせて実施していく予定です。JEC本大会では、海外ベンチャー企業と日本企業との合同ミーティングやキーノートスピーチ、パーティーなどを実施し、関係性の強化に役立てていただきます。
- Japan Energy Challenge 公式HP:https://japanenergychallenge.com/
- JECお試し月例ウェビナー:【終了いたしました】https://seminar.enechange.co.jp/archive/jec-webinar20200924/
- エネチェンジ・インサイト・JECのお問い合わせ先:insight.jec@smapenergy.com
ロードカーブ
※2020年11月サービス開始予定
エネチェンジ・インサイト・ロードカーブでは、ENECHANGEグループが、創業以来培ってきたスマートメーターデータ解析のノウハウを活用し、連携いただいたスマートメーターデータ等を用いたデータ解析を実施し、小売電気事業者の皆さまの業務運用や事業戦略におけるデータ活用の支援サービスの提供を行います。
ENECHANGEグループのこれまでのデータ解析結果では、低圧・高圧・特別高圧顧客の20%以上の託送料金が最適化されていないことがわかっています。託送料金を最適化により年間数千万ものコスト削減効果が見込まれるケースもあります。また顧客のクラスタ分類もご提案いたします。自社の需要動向等に鑑みたターゲット業種への戦略立案や市場動向の把握などにご活用いただけます。
- エネチェンジ・インサイト・ロードカーブのお問い合わせ先:insight.loadcurve@smapenergy.com
JEF
※2020年11月サービス開始予定
海外特化型の再エネファンド Japan Energy Fund(JEF)への参画を通じて蓄積された再エネ関連のノウハウやネットワークを活用し、海外の再エネ関連取組事業者の進行中のプロジェクトに関する現場感のある情報と参画機会を提供するサービスがエネチェンジ・インサイト・JEFです。
パートナーを募集する海外企業の投資・協業候補案件リストの共有と、海外再エネ事業者とのマッチング機会の提供、年一度開催予定のJEF本大会への参加権利を提供いたします。また、月1回開催するウェビナーでは、毎月海外企業2社から投資・協業候補案件についての情報を発信を通じて、現在進行形の海外の個別再エネ開発案件や活用事例から、国内再エネ事業展開に活かせる気づきを現場感を持って習得いただくことできるだけでなく、プロジェクトの運営者にコンタクトし、参画検討を進めていただくことも可能となります。
「エネチェンジ・インサイト」では各種ウェビナーを開催しています。開催内容や日程はこちらのウェビナー紹介専用サイトでご覧ください。
ENECHANGEの新型コロナウイルス感染症に対する取り組み
- 広報ブログ
私たちの生活に大きな影響をもたらしている、新型コロナウイルス感染症。このたびの新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方、感染拡大により日常生活に影響を受けられている全ての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症の1日も早い終息を願っております。
ENECHANGEは、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、生活に欠かすことのできないエネルギーの課題に取り組んでいます。新型コロナウイルスがもたらす深刻な影響は避けられない中、増える家庭の電気代を電力会社の見直しによる節約のご提案は電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」を通じて、事業者の皆さまの固定費削減支援として「エネチェンジBiz」を通して、引き続き社員一丸となりより良いサービスをお届けしてまいります。
コロナ禍におけるENECHANGE社の対応と取り組み
2020年2月14日、代表取締役CEOの城口洋平を本部長とした新型コロナウィルス対策本部を設置し、社会や社員への影響を考え、テレワーク制度の導入、オフィススペースの縮小、生産性向上への各種施策検討などを推進しています。
ENECHANGEの取り組み・対応 | プレスリリース | |
3月 |
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6月 |
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7月 |
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現在 |
テレワーク移行後、継続的に取り組んでいます。
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アンケート結果からみる新しい働き方制度に対する社員の声
仕事の生産性について
テレワーク開始から5カ月、8月末に実施した社員アンケートでも95%が生産性は維持または向上できていると回答しています。通勤による疲労やストレスの軽減、自宅の作業環境の向上、テレワークにも慣れ仕事の進め方が安定してきたことが、生産性向上の理由として多く上げられています。
シェアアドレス制導入について
オフィススペース縮小に伴い、当社では「シェアアドレス制」を採用しました。自分専用の固定席を持たず、空いている席に自由に座って仕事をするフリーアドレス制とは異なり、固定席はあるけれども、その席は複数人でシェアして使うという方法です。当社の場合、事業部やチーム単位で出社曜日を振り分けていることもあり、シェアアドレスという形態にしました。7月のシェアアドレス制導入から2カ月が経過した8月末時点でのアンケートでは、不便はないという回答を含めると94%が評価している結果となりました。一方で、いまいちと回答した理由には、オフィスで使用したい設備や備品などの個人最適化ができないことや、出社予定日以外の出社時にどの席を利用してよいのか迷うことがある、という声があがっています。
月額支給のテレワーク手当について
7月から支給が開始された月額5000円のテレワーク手当の主な充当先は、「光熱費・水道代」が47%と最も多く、次いで「通信費」が23%、「自宅作業環境の向上」が16%となりました。
生活スタイルの見直しについて
テレワークをベースとした働き方に移行したことで、引っ越しの検討をしている社員が26%いることがわかりました。出社日数の減少により(原則週1~2日の出社にしています)、都市部に生活拠点を置くメリットが減少することや、自宅での仕事が中心になることで、仕事部屋や作業スペースを確保する必要を感じて引っ越しを検討する社員も一定数います。コロナ禍以前は、単身赴任で23区内に生活拠点を置いていましたが、テレワーク導入を機に家族が住む関東近郊へ戻っている社員もいます。
全社ミーティングや社内勉強会も、セミナーもオンラインへ
2週間ごとに実施している全社ミーティングも、エネルギーの知識を学ぶ社内勉強会も、4月以降はすべてオンラインへ移行しています。オンライン化のメリットは、地方に拠点を置く社員も気軽に参加できるようになったことです。そして、地理的距離が不利になることがなくなったいま、国内外のエネルギー情報などを発信する社外向けオンラインセミナーも積極的に開催しています。
ENECHANGEグループは、これからもお客様や社員の安全と経済の両輪を考えながら対策を行い、最適なサービスを提供できるよう社員一同取り組んでまいります。
テクノロジーでエネルギー革命を推進する会社、ENECHANGEがCTO交代で目指すのは「ダイヤモンド型構造」でつくるエネルギーの未来
- 広報ブログ
2020年1月、エネルギーテックのENECHANGEに新CTOが誕生しました。当社の前進となるイギリス・ケンブリッジで設立したケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ時代(以下、CEDL)から参画し、今のENECHANGEを技術で作り上げた白木敦夫から、遅れること10カ月後にジョインし技術面で白木とENECHANGEを支えてきた田中真之に交代しました。
2014年、ENECHANGE株式会社(当時の表記は「エネチェンジ株式会社」)が設立される約1年前に日本初の電力比較サイト「エネチェンジ」を世に送り出した当時から、会社の成長とともにCTOに求められる役割も変わってきました。サービスやプロダクトをアジャイル開発しながら、共につくり上げる仲間を採用するというステージから、複数にまたがるチームを束ね、チーム間のコミュニケーションを円滑にし、より強固なエンジニアチームを構築するためのまとめ役が必要になりました。白木から田中へのバトンタッチについて対談インタビューを通してお伝えしたいと思います。
白木 敦夫
前CTO。2014年、ENECHANGEの前身であるケンブリッジ・エナジー・データ・ラボ時代からCTOを務める。
田中 真之
現CTO。代表の有田と同じGREEでエンジニアとして活躍したのち、2014年6月に日本採用で2人目の社員としてENECHANGEの前身であるケンブリッジ・エナジー・データ・ラボにジョイン。リードエンジニアとして設計・開発からプロジェクトマネージャーまでを幅広く担当。
ゼロからのスタート、エネチェンジができるまで
比較サイト「エネチェンジ」はアイディアのひとつだった――
CEDLはイギリスのケンブリッジで誕生した研究機関で、エネルギーに紐づいたデータを活用していろんな研究をしている中、電力比較サイト「エネチェンジ」のアイディアが誕生しました。それと同じころ、日本では、2011年に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故を契機にした電力システム改革の見直しが閣議決定され、2016年に「電力自由化が始まる」ということがほぼ決まってました。イギリスは、先行して電力が自由化されていたので、すでにいろんな自由化関連サービスで溢れていて、その中のひとつに電力会社の比較サービスがあったんです。実際に電力会社を選択するツールとして利用する中で、利便性や必要性を体験し、サービス提供会社の事業が拡大している様子も見ていたので、日本で2年後に開始されるであろう電力自由化に備えて、日本向けのサービスを開発しようとなりました。
創業フェーズで求められるCTOスキルとは――
一定のスキルとクオリティとスピード感をもってプロダクトをつくれること、必要なスキルセットを持ち合わせた人材の採用をきっちりやれる人が求められると思いますね。僕はそこがCTOとして抜擢されたポイントだと思ってます。イギリスベースで開発をスタートさせたので、日英で同時に採用もはじめました。イギリス側で3人採用し、日本側で最初に採用したのが、エンジニアのターナー(田中さんの愛称)と今の比較サイト「エネチェンジ」の顔づくりとUI・UXを設計してくれた草間さんですね。
組織づくりで意識していたことは――
「エンジニアが働いて楽しい会社にしていきたい」という思いが根底にありましたね。それは、「いいものをつくっている」「コードベースがきれい」「学べていると感じられる場所がある」だと僕は思ってます。学べる場としては「テックトーク」という社内勉強の場を設けました。事業部横断的に全エンジニアが参加できる勉強会で、前半では希望者が技術的なトピックについて発表を行い、後半では障害の共有をしたり、イベントがあればその告知をしたりと、そんな場を月2回ペースで開催してきました。そこから派生して、今は、社外のエンジニアも参加できるエンジニア向け勉強会「Otemachi.rb」も定期開催されるまでになりました。そんな中でも、信念としてひとつ持ち続けたのが、「エンジニアだけを優遇した組織づくりはしたくない」ということですね。組織やルールをつくっていく中で、もちろんエンジニアの気持ちを汲んだ提言はするようにしてきました。だけど、「エンジニアだけ、〇△※□」とかはやりたくなかった。
信頼感と技術力が半端ない!
新CTOへバトンタッチ、期待することは――
ターナーは、エンジニアとしての基礎力(技術力)がものすごい!さらにエンジニアからの信頼もあつい!流行りの情報を知っているという人よりは、エンジニアとしての基礎力があることが大事だと思ってます。基礎があれば新しい技術はすぐにキャッチアップできるし、ターナーにはそれができる。そしてそれをしっかりENECHANGEに広げていってほしいと思ってます。
新CTOが目指すのは、ダイヤモンド型の組織づくり
どうやってつくりあげる――
ENECHANGEは「ダイヤモンド型構造」にしていかなければいけないフェーズにあると思ってます。複数に広がったチームのメンバーとともに体制を整えて進むべき方向に進めるようにしていくのです。ラグビーでいうところの「ワンチーム」ですね(笑)ラグビーもそうですが、プロスポーツは、個々が責任をもって自分の実力を発揮していくことでチームとしてさらに強固なものとなりますよね。でもこれって、実力のある人を集めただけだと勝てないんじゃないでしょうか。そこには必ず個々を束ねて1つの方向に導く役割の人が必要だと思ってます。それぞれが自分の仕事に誇りをもって取り組めるようにしつつ、しっかりダイヤモンド型になるように整えるということを意識して取り組んでいきたいと思ってます。だからみんなとも話したい。1on1をやりたい。今のENECHANGEの規模ならまだそれができる。
ENECHANGEバリューを実現していくために――
白木さんが、これまで採用と組織づくりをがんばってくれたおかげでENECHANGEには優秀でいろんな役回りができるエンジニアが集まっています。だからこそ「信頼して任せる」ということが大事かなと思ってますね。役職という意味でのポジションに関係なく、自然とマネジメントができるメンバーへと育っていたりと、いいサイクルが回り始めていると感じています。それを維持しつつさらに発展させていくのが僕の役割だと思ってます。そして、そのひとつ先にはひとつのチームが担っている取り組みを、他のチームにも展開するとかチーム間の取り組みをオープンにすることでできるであろう、より強固な組織づくりにも取り組んでみたいですね。僕が目指すことは2つ。
“障害未然防止を実現する体制をつくる”
“品質の向上と開発効率の両面を実現できる体制をつくる”
※ENECHANGEメモ:ENECHANGEでは「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、それを達成するために3つのバリュー(行動指針)を設定しています。Impact Driven:インパクトがあることをやる。Go Agile:まず実行し、結果から学ぶ。 Be Open:オープンであれ。この3つのバリューが事業設計、個人の目標設定の柱になっています。
新体制で目指すエネルギーの未来
全従業員の約半数がエンジニアのENECHANGE。電力自由化に向け「電気を選ぶ」を常識にする会社として立ち上げた電力比較サイト「エネチェンジ」に始まり、電気・ガス小売事業者向けには、業務・営業の効率化をサポートするツールや顧客獲得に向けたマーケティングプラットフォームを開発提供してまいりました。さらに現在では、自由化以降設置が進むデジタル式の電力量計「スマートメーター」のデータを活用したサービス開発などにも積極的に取り組んでいます。「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、それを技術力で形にしてきたエンジニアチームはENECHANGEの財産です。これからも世界のエネルギー革命を推進するために、新CTOのもとより強固なチームと技術力で取り組んでまいります。
第7回電力・ガス自由化カップの開催報告
- 広報ブログ
エネチェンジャーズ、遂にリーグ優勝!
2019年11月9日(土)、通算7回目となる「電力・ガス自由化カップ」を開催しました。出場チーム21社、総勢200名の皆さまにご参加いただき、いろんなドラマが繰り広げられました。今回も21チームをチームの強さで3つに分けてリーグ戦で競い合い、ENECHANGEは一番下のENE3リーグで戦いました。
結果は・・・・・初のリーグ優勝を勝ち取ることができました!
ENECHANGE優勝コメント
過去7回は主催しながら万年最下位でしたが、遂に初トロフィーを頂きました。皆様の日頃よりのご愛顧による、組織力強化の賜物だと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。
今回もたくさんの事業者の皆様にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
第8回は2020年春の開催を予定しております。
第7回大会の様子は、サービスサイト「エネチェンジ」でご紹介しています。
Japan Energy Challenge2019報告会を開催 ~日欧ビジネスマッチングへの期待と課題を語る~
- JEC
※Japan Energy Challengeプログラムについてはこちらをご覧ください。
2019年10月30日、JEC2019で優秀賞を受賞した欧州スタートアップ4社を日本に招待し、当社の新セミナールーム「Cambridge」にてJEC2019の報告会をトークセッション形式で開催しました。
報告会の詳細は、下記2つの記事にまとめましたのでご覧ください。
1.Japan Energy Challenge2019報告会の開催概要や選抜された欧州スタートアップ4社のご紹介
◎開催概要に関する記事はコチラからご覧いただけます。
来日した欧州スタートアップ4社:
- EVBox(オランダ)電気自動車供給設備の開発製造とプラットフォームのSaaSを提供
- Heliatek(ドイツ)有機薄膜太陽電池(OPV)のセル効率の世界記録(13.2%)保持するリーダー企業
- KiWi Power(イギリス)法人向けにデマンドレスポンスとバッテリーマネジメントサービスを提供
- CONNECTED ENERGY(イギリス)電気自動車の中古電池のソリューション技術を提供
2.トークセッションの様子
◎トークセッションに関する記事はコチラからご覧いただけます。
欧州スタートアップ4社によるトークセッション
テーマ「欧州スタートアップ企業から見た日本のエネルギー市場への期待と課題」他
日本は距離的に遠いが、強いパートナーを持つことができればより大きな効果が出る市場だ
ドアを開けるだけではなくて、中に入ることが大事。ドアから一歩先に進むのが成功のカギではないか
JECスポンサー企業によるトークセッション
テーマ「スタートアップ協業への期待と課題」他
電力小売では競合でも、別分野でのプラットフォームは共有してもよい 社会コストが逓減され、ビジネススピードもあがり、結果的に社会が受け取る価値が大きくなればよい
JEC2019ロンドン本大会を動画にまとめました
※音声有
JEC2020に向けてすでに始動!
オリンピックイヤーの来年は、秋ごろに日本での開催予定で動き出しています。
スポンサー企業の募集も始めましたので、ご興味のある企業の方はこちらまでお問い合わせください。
問い合わせ先: info@japanenergychallenge.com
Japan Energy Challenge 2019本大会開催レポート。優秀賞を受賞したスタートアップ4社を秋に日本へ招待し報告会を開催
- 広報ブログ
2019年8月5日から1週間にかけて「Japan Energy Challenge 2019」(JEC2019)を英・ロンドンで開催しました。JEC2019には、日本のエネルギー関連企業9社、欧州や豪州から選抜された20社のスタートアップ企業に、ロンドン・中東・日本に散らばるENECHANGEグループスタッフを含めると総勢150名が一同に集結した一大イベントで、昨年に続き2回目の開催となります。
一般的なビジネスマッチングイベントとの違い
ENECHANGEグループが提供するマッチングイベントは「開催して終わり」ではありません。開催までに約1年をかけて、スポンサー企業である参加企業から丁寧にヒアリングを重ね、各社の興味や要望を吸い上げながら、技術分野と最適なスタートアップ企業を絞り込んでいきます。絞り込む段階においても、ただ絞り込むのではなく、スタートアップが持つサービスや技術を日本の電力制度や市場に落とし込んだ時に、きちんと企業の強みを生かして機能するのかまでを細かく分析し、議論し、協業の可能性が高いスタートアップを絞り込んでいきます。だからこそ、スタートアップにも、本イベントへはCEO自らの参加を要請しています。私たちがイベントを開催する目的は勉強や視察ではなく、あくまで「共同事業」を生み出すことです。
優秀スタートアップ4社のご紹介
1週間の開催期間では、スタートアップピッチとその各社との1対1ミーティングが繰り返し行われ、協業に向けて可能性や方法をクリアにしていきました。イベント最終日には、スポンサー企業各社から投票で優秀企業を採択。今年は4社の優秀企業が選出されました。
Connected Energy(イギリス)
-CCO Mark Bailey氏の受賞コメント-
私たちは、Japan Energy Challenge 2019の勝者となり、日本の最大かつ最も革新的なエネルギー企業から認められたことを大変光栄に思います。今回の受賞により、当社は電気自動車用二次バッテリー分野での世界的リーダーとしての地位をさらに高めることができ、今後もスポンサー企業と緊密に協力していきたいと考えています。私たちの使命は、よりスマートで持続可能なエネルギー貯蔵へのアプローチを促進することであり、EV用バッテリーリサイクルの好循環は、エネルギーの循環経済のゲームチェンジャーであると考えています。
EVBox(オランダ)
EVBoxの新市場担当ディレクターであるBjorn Utgard氏は、受賞コメントを次のように述べています。
-Bjorn Utgard氏の受賞コメント―
受賞者の1社に選ばれたことを誇りに思いますし、今後の事業展開にも期待しています。EVBoxは、急速に変化する日本のエネルギー環境で直面する課題に対応するため、スマートなEV充電ソリューションを提供しながら、脱炭素化社会を牽引していきたいと思っています。
Heliatek(ドイツ)
-Spiros Christaras氏のコメント-
Japan Energy Challengeは非常によくできたイベントであり、イベント期間中に私たちが築き上げたコネクションは、当社の製品を日本市場で商品化するための真のステップを踏むのにとても役立ちました。
Kiwi Power(イギリス)
-Nima Tabatabai氏のコメント-
日本のエネルギー市場は大きく変わろうとしており、日本のエネルギー企業が価値ある新サービスや商品を顧客に提供するために、当社の技術が日本のエネルギー企業を際立たせることができる余地は大きい。「Japan Energy Challenge」 で優勝することは、このプラットフォームのユニークな能力を高く評価するとともに、日本のエネルギー市場への展開を加速させることにつながります。
秋には4社を日本へ招待し報告会を開催!
JEC2019は、まだ始まったばかりです。これから先、スポンサー企業各社が今回議論を重ねたスタートアップとの協業に向けて進展していくことをENECHANGEグループは願うとともに、自社でも協業に向けた議論を重ねていく予定です。
今回選ばれた4社のスタートアップ【Connected Energy、EVBox、Heliatek、Kiwi Power】は、この秋日本にご招待し報告会を開催する予定にしています。選ばれた4社が今後、日本市場でどのような展開ができるのか、私たちもとても楽しみにしています。
エネルギーアイディアソン「JEC2019ユースカップ」の開催報告
- 広報ブログ
エネルギー業界の横断的な取り組み
言葉通り梅雨の晴れ間となった6月21日と7月5日の2日間。エネルギーアイディアソン「JEC2019ユースカップ」を開催し7社31名が、チーム優勝を目指して熱い議論を繰り広げられました。
今回のアイディアソンは、ENECHANGE主催・東京ガス共催で展開する「Japan Energy Challenge」の2019年スポンサー各社の新規事業開発・R&Dに携わる若手社員を対象に、企業の枠を超えた混成チームのもと、日本の抱えるエネルギーの課題解決に向けた新しいアイディアを創出する力をつけ、業界横断的なネットワークを広げることを目的とし開催しました。
会場は東京タワーが一望できる東京ガスさんの新オフィス
エネルギーアイディアソンの会場は、東京ガスさんのご厚意でご提供いただいた新オフィスのオープンスペース。黄・青・グレーのソファがたくさん並べられた開放感あるスペースで、社内外の方の出入りもあるオフィスエントランスに位置しているため、「何をやってるんだろう?」「おもしろそうなことかな?」と立ち止まる方もいたりと自然と観客が増える、そんなステキなスペースを活用させていただきました。広報を含む運営スタッフ的には、青のソファはガス「パッチョ」、黄色のソファは「電パッチョ」をイメージしてソファカラーを選択されたのではと思っています◎
1日目は情報インプットとチームディスカッション
今の事業ドメインから離れて考えてみよう
1日目の午前中は、基調講演としてエネルギー業界の大先輩方から、「エネルギーのこれから」について、それぞれのお立場からお話をしていただきました。その後、東京ガス執行役員の門正之さん、U3イノベーションズ共同創業者・代表取締役の竹内純子さん、伊藤剛さん、そして当社の代表取締役会長城口の4名で、このあと控えているチームディスカッションにも役立つ話をパネルディスカッション形式でお話しいただきました。皆さんからのアドバイスはこんな感じです。
写真)左からU3イノベーションズの伊藤さん、竹内さん、東京ガスの門さん、ENECHANGE城口
面白いアイディア創出のためにはエネルギーオンリーで考えてはダメ
今の事業ドメインから離れて考えて発想を広げよう
今のエネルギー構造が20年後、30年後、継続しているとも限らない、1歩2歩先を読んだ考え方をやわらかい頭で考えてみてほしい
さらに、今回のようにメンバーの所属企業規模や事業ドメインが違う混成メンバーで仕事を進めるうえでの大切な視点についてもアドバイスをいただきました。
大企業の時間軸とそのリスク管理の範囲、スタートアップの時間軸とそこから見えるリスク範囲は違う。相手の立場に対するリスペクトや思いやりをもって進めていかないとうまくいかなくなると思う。自分たちの生きてきた世界の中だけでは語りきれないこともあることをお互いに理解し合い、チームで取り組んでほしい
簡単に気づけるようで、意識しないと実は気づけないとても大事な視点を指摘してくださったと感じました。
足りないのは人材の流動化
海外のエネルギーベンチャーには、大手出身者が設立している企業もたくさんあります。一方、日本は大手企業での働きやすい環境もあるのだろうけれど、エネルギー業界においては人材が流動的ではないのが現状です。(「決しておすすめしているわけではない」という前置きがありつつ)豊かな生態系のためには、そういうことも起こってもいいのではないでしょうか
という、さらに1歩踏み込んだお話も出ました。ENECHANGEで働く仲間には、エネルギー企業出身者も増えてきました。同業他社で培った視点やノウハウは、新たなかたちで、わたしたちが開発・提供するサービスやプロダクトに反映され、それはまわりまわって、小売事業者や消費者へ還元できているのではないかと思っています。
※U3イノベーションズの竹内純子さんもアイディアソンの様子をU3イノベーションズの「創業者ブログ」で紹介してくださっていますので、是非ご一読ください◎
ランチもチームで◎
11:30
さて、いよいよランチタイムです!事前にチーム分けはお知らせしていたものの、お互いの顔と名前が一致したのはこの「ランチタイム」でした。自己紹介やお互いの日頃の業務についてなど、お弁当を食べながら話すことで、メンバー同士打ち解けるきっかけになってほしいという思いをこめてセッティングしました。
海外ベンチャーを様々な視点で分析し、日本市場に誘致せよ!
12:30
午後のチームディスカッションが始まりました。各チーム2週間後のプレゼンに向けて真剣に取り組みます。
各チームには事前に課題のベンチャー企業の分析資料を情報として共有。それぞれ読み込んできていたであろう情報に自分の考えやアイディアを乗せて、チームメンバーと議論を進めます。
ホワイトボードに要件を書き出して整理するチーム、まずはじっくり分析資料について話をまとめ方向性を探っていくチーム、ポストイットを活用してブレストからスタートするチームなど、運営スタッフとして各チームの様子を見て回って感じたのは、自然とリーダーシップを発揮する人が現れてチームをまとめて行く人がいるチーム、メンバー並列で和やかに会話を進めながら答えを導き出そうとするチーム、反対に意見をぶつけあいながら議論をすすめるチームなど、こんなにも短期間でチームの個性がでるものなんだなと感じた時間でもありました。
17:30
朝からインプット&ディスカッションと続いた1日目が終了。ディスカッション後は、飲みニケーションに突入し、横の繋がりをさらに深めていったようです◎
プレゼンまで2週間の平均打ち合わせ回数は2.7回
終了後に行ったアンケート結果から、各チームどのようにアイディアをまとめていったのかを見てみました。
プレゼンの準備に費やした時間については、実に半数が「10時間以上」と、通常業務を抱えながら真剣に取り組んでくださったことがわかります。今回の参加メンバーには、関東以外のエリアから参戦してくださった方もいらっしゃいましたので、簡単に集まれないチームもあるなかで、どのように話し合いを進め、資料にまとめていったのかを聞いてみたところ、実際に集まって打ち合わせをしたチームやスカイプとの組み合わせで打ち合わせを行ったチームが多かったようです。後日、具体的に聞いてみると「出張をくっつけて集まり、打ち合わせを行った」というチームもあったようです。
Q.チーム全体での打ち合わせ回数
7チームによる成果発表会
プレゼン当日は、早く集まって最終確認をするチームもちらほら見られ、意識の高さが伺えました。運営チームも最後の準備を整え、準備万端で参加者の皆さんをお迎えしました。この日は、各チームの審査員として4名のエネルギー業界大先輩の皆さまにもご参加いただきました。
手前からU3イノベーションズ代表取締役の伊藤さん、ENECHANGEの城口、サミットエナジー代表取締役社長の小澤さん、東京ガス執行役員の門さん
今回のアイデアソンでは、参加者の皆さんにも1人1点の持ち点をお渡しし、良かった他チームへ投票してもらうようにして、他チームのプレゼンもしっかり聞いてもらえるようにしてみました。
7チームが取り組んだベンチャー企業は、いずれもエネルギー業界で注目されているサービスやプロダクトを提供するベンチャーです。
- EV充電設備
- 太陽光発電
- 蓄電池制御システム
- 電力需給調整
1日目のパネルディスカッションで出たアドバイスを受け、プレゼンでは、若手ならではの自由な発想をベースにした戦略で日本市場への展開を考えた案や、混成チームだからこそ出たであろうアイディアをベースにした事業モデルなど、質の高い内容が提案され、審査員の評価も高いプレゼン合戦が繰り広げられました。一方で、経営者視点での厳しい質問も多く投げかけられましたが、チームみんなで助け合いながら一つ一つの難問にも回答していたのが印象的でした。
発想力とニーズへの期待が想像できる!
優秀賞を受賞したのはこの2チーム!
☆E→Linear GO
リアルに実現できそうなビジネスモデルで日本の文脈にきちんと落とされていたことや、実際にニーズがありそうと審査員からも高評価でした。ちなみに、出張を組み込んで打ち合わせの機会を作ったのはこのチームでした!
その成果が、圧倒的な票を集め見事1位を勝ち取ったチームです◎
☆TicoLab
着眼点の良さと、実際にニーズがありそうなビジネスモデルの構築が高く評価されました。そしてそして、チーム写真の通り、このチームは、スライドのクリエイティブ力がとても高かったです!(残念ながらそこは評価対象にはならないのですが、、、)
成果を出し切ったあとのビールは最高!
2週間を乗り切って、成果を出し切ったあと、参加者の顔は晴れ晴れしていたように見えました。
懇親会で印象的だったのは、会社ごとで固まらず、チームで固まって飲んでいた人が多かったことです。運営チームとしては、期待する効果の1つに掲げていたことなので、こういう光景を最後に見られたことはとても嬉しい結果でした。参加してくださった皆さん、本当にお疲れさまでした。会場をご提供いただき、準備も含めて多大なるご協力をいただきました東京ガスチームの皆さんには心より感謝申し上げます。
JEC本大会は8月が本番!
JEC2019ユースカップは無事に終了ましたが、Japan Energy Challengeの本大会はこれからが本番。8月にロンドンで開催します!こちらもENECHANGEグループロンドンチームと日本チームがしっかり準備を進めています。後日、こちらの様子もレポートする予定にしていますので楽しみにしていてください◎
第6回電力・ガス自由化カップの開催報告
- 広報ブログ
2019年5月11日(土)、快晴 気温28℃。
2016年の電力自由化元年から開始したENECHANGEの取り組みの1つに「電力・ガス自由化カップ」があります。
これは、エネルギー自由化という新しい取り組みにフットサルというスポーツイベントを通して、監督省庁、小売電気事業者、エネルギーベンチャーが一丸となることで互いの関係を強固なものにし、エネルギーの未来を拓く「同士」として、エネルギー業界を盛り上げていくことが大切だと考え、始めた取り組みです。
年々参加チーム数が増え、今回は過去最多となる21社が参加し戦いが繰り広げられました。
ホストに最適な強さの我が「エネチェンジャーズ」もフットサル経験者が増えたことで、ついに一勝をあげることができた思い出深い大会の1つとなりました。
この場をお借りして、参加してくださったエネルギー自由化従事者の皆さまに感謝を申し上げます。
第6回大会の様子は、サービスサイト「エネチェンジ」のコンテンツでご紹介しています。
日欧をつなぐ唯一のエネルギービジネスマッチングプログラム 「Japan Energy Challenge 2019」は、 2020年への準備活動として、2019年の活動を視察いただける一般参加枠を新設し募集を開始します
- イベント・セミナー
ENECHANGEグループが主催する、欧州を中心としたエネルギー分野のスタートアップ企業とエネルギーに注目する日本企業とのビジネスマッチングを目指すエネルギーオープンイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge 2019」では、2020年度の参加を検討中の企業を対象とした一般参加枠を設け、募集を開始いたしました。
Japan Energy Challenge 2019概要
- 開催日程
- 2019年8月5日(月)~8月8日(木)
- 開催場所
- 英国・ロンドン
- 主催・運営
- ENECHANGE株式会社
- 共催
- 東京ガス株式会社
- 協賛
- サミットエナジー株式会社、昭和シェル石油株式会社、北陸電力株式会社、株式会社Looop、
JXTGエネルギー株式会社、中部電力株式会社、東邦ガス株式会社(計7社) - 採択するスタートアップ数
- 20社(※予定)
- 技術分野
- EV充電インフラ・ソフトウェア、蓄電池制御、AIによる予測技術、 VPP、P2P電力売買 他
◎Japan Energy Challenge 2019 公式サイトはコチラからご覧いただけます(リンク先のWebサイトは英語です)
プログラムの特徴
1. 日本エネルギー市場を欧州にアピール
日本を代表するエネルギー企業が結集することで、先端技術を持つ優秀な欧州のエネルギー分野のスタートアップ企業をより多く集め、日本での事業展開に繋げます。
2. JEC2019 本大会(英国ロンドン)で欧州における知見を獲得
英国ロンドンで開催する本大会では、ピッチコンテストや欧州エネルギー業界有識者による講演・ネットワーキングイベントを行います。また、スタートアップのオフィス訪問ツアー※の実施など、現地における多くの知見を提供します。※数社のスタートアップ企業を訪問予定
一般参加枠設立の目的
JEC2020への準備活動として、「JEC2020への参加をご検討いただく企業」を対象に、JECに参加する欧州スタートアップのイメージやイベントの雰囲気を理解していただくことを目的とし、一般参加枠を設置しました。
本プログラムにおける一般参加枠の参加範囲
-
- ロンドンで開催する本大会への一部参加
- 1社につき2名までご参加いただけます
- 欧州スタートアップのピッチコンテストの見学
- 欧州スタートアップとの対話機会 ※スポンサー企業を優先いたします。
※詳細は、下記までお問い合わせください。
JEC一般参加枠へのお申し込み・お問い合わせ
- SMAP ENERGY
- 担当:園田・芳野
- info@japanenergychallenge.com
- 電話
- 03-6774-6601(平日10時~18時)
【終了】AI×スマートメーターデータの活用セミナー ~電力データの活用が事業の明暗をわける!~
- イベント・セミナー
電力自由化4年目は、レッドオーシャン化した電力市場で、さらなる顧客獲得や顧客囲い込みに向けサービスのさらなる充実化や料金メニューの開発などに加え、電力データの活用がビジネスの明暗をわけるといっても過言ではないでしょうか。 ENECHANGEグループは、エネルギーのプラットフォーム企業として、電力ビッグデータをAIを活用し解析することで、様々なサービスを開発しエネルギー事業者向けに提供しています。
本セミナーでは、先日、NHKのニュース番組「おはよう日本」でも取り上げられた、スマートメーターデータを活用した家庭向けの「上げデマンドレスポンス」の最新事例とともに、営業活動を効率化するサービスなどを中心にご紹介いたします。
こんな方におススメです
- スマメのデータ活用事例を模索中の方
- 低圧需要家向けデマンドレスポンスに興味のある方
- 営業提案の効率化手法をご検討中の方
- サービス強化施策をご検討中の方
セミナー概要
- 日時
- 2019年4月23日(火)19:00~21:00頃(開場 18:40)
- 会場
- フクラシア東京ステーション 5F「L会議室」 (東京・大手町)
- アクセス
- JR「東京駅」日本橋口徒歩1分(地下でも直結しています)、メトロ各線「大手町駅」地下直結
- JR「東京駅」丸の内・北口から徒歩7分
- 参加費
- 無料
- 主催
- ENECHANGEグループ
◎お申し込みはコチラからお願いします。
※当日は受付で名刺を1枚お預かりいたします。
Program
- 18:40
- 開場(受付開始)
- 19:00
- テーマ1:家庭向けデマンドレスポンスの最新事例 ~2019年冬に実施した、スマートメーターデータを活用したピークシフトを促す需要家参加型の最新事例と成果をご紹介~
- テーマ2:高速自動見積り機能で営業活動効率化/従量電灯プラン対応 ~AI解析技術を活用した業種別ロードカーブが競争力のある単価提案を可能に~
- 特別テーマ:欧州エネルギーベンチャーとのビジネスマッチングイベント「Japan Energy Challenge2019」のご紹介
- 20:00
- 交流会/ネットワーキングパーティ
ENECHANGEグループについて
ENECHANGEグループは、日本市場でエネルギーテック事業や電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」を展開するENECHANGE株式会社(本社:東京都千代田区)と、欧州・中東を中心に電力会社向けにエネルギーデータ解析事業を展開するSMAP ENERGY社(本社:英・ロンドン市)で構成しており、ともに「エネルギーの未来をつくる」をミッションとし、エネルギー情報に価値を生み出すコア技術「ENECHANGE TECHNOLOGY」を通じて、世界の「エネルギー革命」を推進していく企業です。
◎ENECHANGEトピックス
- 日経新聞調査の「NEXTユニコーン2018」AI分野では3位に位置付けされました
- 本セミナーでご紹介するENECHANGEグループが提供する新サービス「家庭向けの上げデマンドレスポンス」について、NHKの「おはよう日本」で取り上げていただきました。NHK NEWS WEB版はコチラからご覧いただけます。
Global Business Innovation Programme(GBIP)の開催報告
- 広報ブログ
1月29日(火)東京・大手町で開催した、Global Business Innovation Programme(GBIP)イベントの様子を広報チームがお届けします。
GBIPイベントとは
午後1時を回ったころ、会場に続々と英国エネルギースタートアップ企業がやってきました。スタートアップとひとくくりにできないほど、すでにイギリスを飛び出してビジネスを展開している企業もあり、その中には半年ぶりに再会した企業のCEOの姿も!
GBIPは、英国政府機関の「イノベートUK」とENECHANGEグループが合同開催したビジネスマッチングイベントです。エネルギー分野で先端技術を持つUKスタートアップと、協業先や投資先を求める日本企業とのビジネスマッチングを目指して開催いたしました。当日は、UKスタートアップ13社に対し、約30社50名を超えるエネルギー事業に従事されている多くの方にお越しいただきました。13社のピッチでは、各社、自社技術やサービスの優位性、日本市場との親和性をアピール。長時間にわたることから入退場を自由にしていた本イベントですが、多くの方が冒頭からネットワーキングの場として用意していた懇親会まで熱心に参加してくださいました。
ENECHANGEが開催する理由
ENECHANGEグループは、日本のエネルギー市場でプラットフォーム企業として事業を展開するENECHANGEと、イギリス・ロンドンを拠点に世界市場にエネルギーデータを活用した事業を展開するSMAP ENERGY社で構成されています。日英のエネルギー市場に精通したグループだからこそできる取り組みとして、日英のエネルギー企業のマッチングを目指すエネルギービジネスイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge」(JEC)を2018年から開始。その取り組み内容や実績を評価したイノベートUKが、今回の訪日プログラムの一部として、GBIPの企画運営をENECHANGEグループにお願いできないものかと相談を受けたことが始まりです。
JECは、ENECHANGEグループだからこその2つの優位性をフル活用して組み立てられたプログラムです。1つは、日本のエネルギー市場への精通とエネルギー事業者との幅広いネットワーク。これは電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」の運営や、エネルギー業界に山積する様々なデータをエネルギー事業者の皆様に有効活用していただくためのツールやサービスの開発提供で培った財産です。2つ目は、SMAP ENERGY社が有する欧州エネルギー市場のリアルタイム情報と、いちスタートアップとして欧州で開催される様々なアクセラレータープログラムで勝ち取った実績や経験、更には参加することで得た欧州スタートアップとの横の繋がりです。マッチングする両国の事情に精通しているからこそ、場のご提供だけをするのではなく、事業の整合性の分析、希望によっては人材育成を兼ねた英国派遣までを一手に担い、マッチング確度を上げるための多角的なサポートを可能にしています。
世界先端を行く日本のエネルギー市場
ウェルカムスピーチには、弊社代表の城口洋平が登壇しご挨拶させていただきました。
日本の巨大エネルギー市場の現状をスマートメーターの設置台数や状況、その先のデータ連系についてなど、自由化後の整備がどの自由化先進国よりも進んでいて、様々なエネルギー領域において受け入れる準備が整っていることをアピール。加えて、世界の潮流でもある脱炭素化社会に向けて、日本企業が求めているビジネスについて具体的なお話しさせていただきました。
続いて、「イノベートUK」のエネルギー責任者、マーク・トンプソン氏が、機関が担う役割や目指す方向について説明いたしました。
イノベートUKは、脱炭素化社会に向け、資金提供を通じた事業支援と、エネルギーをはじめとした各分野においてイノベーションの加速を支援する英国政府機関で、国内外を問わずイノベーター同士をつなげることに重要課題と捉えており、今回、同じ島国で自由化した市場である日本にその機会を求め、自国のエネルギー分野で有望なスタートアップ13社を率いて来日しました。GBIPの前後には、英国大使館でのイベントやENEXの見学機会も設定するなど、マッチング機会を求め勢力的に活動されていました。
今回の訪日をどれだけ心待ちにしていたかを表した写真がこちら(会場には笑い声が)。
“ Passion to ENERGY!! “
会場で注目された4社をご紹介
来日した13社は、事業レベルに差はありますが、脱炭素化社会を目指すこれからのエネルギービジネスに不可欠な技術やサービスを開発し、協業・提供先を求めています。
家庭向け蓄電池メーカー、蓄電池リサイクル、IoTプラットフォーム、需給管理システム、デマンドレスポンス、バーチャルパワープラント、ブロックチェーンなど、様々な技術を披露する中、会場で注目を集めていた4社をご紹介します。
POWERVAULT
JEC2018の最優秀企業にも選ばれたPOWERVAULT社。同社は、英国発の家庭用蓄電池メーカーとして低価格の家庭向け蓄電池システムを開発しており、太陽光発電による電力やオフピーク時間帯の安い電力を蓄電し使用することで、需要家が安い電気を使用することが可能になります。据置型モジュール、複数のスマート機能、オープンAPIを備えたオールインワンのシステムを持ち、スマート制御装置を相互制御することで、市場をリードする収益性の提供が可能です。すでに欧州では複数の業界初となるサービスを提供しており、家庭用エネルギー貯蔵システムを家電製品の1つのような存在にすることを目指しています。
URBANCHAIN LTD.
ブロックチェーンを活用したエネルギー取引プラットフォームを持つ企業です。リアルタイムスイッチング、請求処理の自動化、電力管理の最適化という3つの特徴がエンドユーザーのエネルギーコスト提言への貢献が可能、また、同社のプラットフォームは変更の自由度が高いため、世界各国の市場状況に応じてカスタマイズができることをアピールしました。同社は、エネルギー市場において、ブロックチェーンやAIテクノロジーの設計・開発・普及をリードする企業となることをミッションに掲げ事業の開発・展開を行っています。
Polysolar
ケンブリッジを本拠地とする建物一体型太陽光発電ガラスを開発・製造。同社はJEC2018開催時に、日本のエネルギー企業に対し自社のプレゼンをしてくれた企業でもあります。透明の建築用PCガラスは、建物の景観や構造健全性に影響を及ぼさずに、ビルや構造物そのものを発電所に変えることができることが可能です。さらに遮音効果だけでなく省エネ効果も期待できる製品を提供しています。
GenGame
電力会社が提供するデマンドレスポンスやTOUなどの消費者向けサービスにゲーミフィケーションの要素を取り入れた独自のアプリ開発を行う企業。エネルギーデータにゲーム性を持たせることで、既存顧客の維持が期待できるだけでなく、エネルギー削減効果も出るとのことで、導入実績でも、ピーク時に約10%のエネルギー削減効果があったという結果も出しています。他にもV2GやEVからのスマート充電などエネルギー効率化に向けた取り組みをアプリを通して行っています。
これからも日本と英国の架け橋に
今回のイベントでは、ENECHANGEグループにとっても新たなUKスタートアップ出会い、更なる横の繋がりを強化できる機会になりました。そして参加してくださった企業の皆様との有意義な接点の機会となっていれば幸いです。
「エネルギーの4D」※、これらがきれいに実現されたエネルギーの未来。
ENECHANGEグループは、この先も最先端の技術力とグローバルなネットワークを活用して、エネルギーの未来をつくる、そうした仕事に取り組んで参ります。
※エネルギーの4Dとは…ENECHANGEグループでは、エネルギー業界の潮流をDEREGULATION(自由化)、DIGITALISATION(デジタル化)、DECENTRALISATION(分散化)、DECARBONISATION(脱炭素化)の4つに整理し、事業領域に定めています。
【ピッチ順を更新しました】英国政府機関「イノベートUK」が、エネルギー分野で先端技術を持つ英国の有望なスタートアップと来日!
- イベント・セミナー
※イベントは終了しました
What we do
イノベートUKが英国のエネルギー分野において有望なスタートアップと共に、日本のエネルギー企業とのマッチング機会の創出を求め来日します。
来日期間中のうち1日を、英・ロンドンに拠点を置くENECHANGEグループ※のSMAP ENERGY社※がスポンサーとなり、ビジネスマッチングを目的とするマッチングイベント Innovate UK Global Business Innovation Program (GBIP) を1日限りで開催いたします。そこで、エネルギー自由化先進国のイギリスで先進技術を有する英国政府機関が選び抜いたエネルギー分野のスタートアップとの接点を希望する企業を広く募集します。
欧州・日本市場でエネルギービジネスを展開するENECHANGEグループは、2018年からエネルギーイノベーションプログラムJapan Energy Challengeを実施運営しています。これは、成長機会を求める欧州スタートアップと価格競争ではない付加価値となる新規サービス・事業の開拓や発展を求める日本のエネルギー企業を繋ぐ国境を超えたプログラムで、両社にコネクションの場をご提供し協業までのサポートを行っています。この実績が評価され、今回イノベートUKとの協業によるマッチングイベント開催が実現しました。
Schedule
- 日時
- 2019年1月29日(火)14:30~19:00頃(開場 14:00)※入退場自由
- 会場
- 大手町サンケイプラザ 3F(東京・大手町)
- アクセス
- 東京メトロ各線「大手町駅」A4・E1出口直結
- JR「東京駅」丸の内・北口から徒歩7分
- 参加費
- 無料
◎お申し込みはコチラからお願いします。
※入退場は自由ですが、受付をさせていただくため事前のお申し込みにご協力をお願いいたします。
※当日は受付で名刺を1枚お預かりいたします。
Program
本イベントでは、スタートアップ14社によるピッチイベントに自由にご参加いただけます。また1on1ミーティングスペースも設けておりますので、ご希望のスタートアップと個別にお話しいただくことも可能です。プログラム終了後には、交流会/ネットワーキングパーティも設けておりますので、ご興味のあるスタートアップへのアプローチに是非ご活用ください。
- 14:00-
- 開場(受付開始)
- 14:30-
- Innovate UK / Eneterprise Europe Network / Catapult Energy Systems / ENECHANGE ご挨拶
- 15:00-
- 英国スタートアップによるピッチ ※通訳付き
- ※タイムテーブルは、下記「UKチームのピッチタイムテーブル」をご参照ください。
- ※同時に1対1でお話しいただけるスペースもご用意しております。
- 17:30-
- クロージング
- 18:00-
- 交流会/ネットワーキングパーティ
※プログラム内容は変更される場合がございます。
※メディアによる取材が入ります。
UKチームのピッチタイムテーブル
※ピッチの時間割はコチラからご覧いただけます。
15:00~16:00
- 1.POWERVAULT(家庭向け蓄電池)
- 2.NOVA INNOVATION(潮力発電)
- 3.CyanConnode Ltd.(スマートメーターデータ/IoT)
- 4.Polysolar(次世代太陽光発電)
- 5.Ion Ventures Ltd.(再生可能エネルギーデベロッパー)
- 6.First Working Generation Ltd.(蓄電池用バイオ素材)
- 7.green fuels(バイオ燃料生産設備
16:00~17:00
- 8.Aurelius environmental(蓄電池リサイクル)
- 9.UrbanChain(ブロックチェーン技術)
- 10.OXTO ENERGY(蓄エネルギー-フライホイール)
- 11.GridDuck(需給管理システム)
- 12.Gen Game Ltd.(デマンドレスポンス)
- 13.Solo Energy(バーチャルパワープラント)
- 14.ELECTRON(ブロックチェーン技術)
※ピッチは1社8分(逐次通訳時間含む)で想定しています
※当日事前告知なく変更する場合もございます
後援
ENECHANGEグループについて
ENECHANGEグループは、日本市場でエネルギーテック事業や電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」を展開するENECHANGE株式会社(本社:東京都千代田区)と、欧州・中東を中心に電力会社向けにエネルギーデータ解析事業を展開するSMAP ENERGY社(本社:英・ロンドン市)で構成しており、ともに「エネルギーの未来をつくる」をミッションとし、エネルギー情報に価値を生み出すコア技術「ENECHANGE TECHNOLOGY」を通じて、世界の「エネルギー革命」を推進していく企業です。
◎ENECHANGEトピックス
- 日経新聞調査の「NEXTユニコーン2018」AI分野では3位に位置付けされました
- 両社の創業者兼代表は「Forbes 30 Under 30 Europe」に日本人として初選出されています
お問い合わせ
- 電話
- ENECHANGE株式会社 GBIPイベント事務局 03-6774-6601(平日10時~18時)
- ※年末年始休業期間:2018年12月29日(土)~2019年1月3日(木)
- masanori.sonoda@smapenergy.com
Web集客をまるっと受注!北海道民のホームエネルギーを支える「オカでん」さんのEMAP導入事例をご紹介
- EMAP
- 導入事例
- インタビュー
北海道を中心にガソリンスタンドの展開やLPガスや灯油の販売を行っている株式会社オカモトエナジーマーケティングカンパニー。「オカでん」の愛称で知られる電気の小売事業の開始をきっかけに、デジタルマーケティング領域強化施策として『EMAP BASE』を導入いただきました。「WebのことはWebの専門家にお願いするのが一番!」と語る、ホームライフ事業部部長の松岡功大さんにお話をうかがいました。
※インタビューの内容は取材時のものになります。
導入プロダクト:EMAP BASE(受付・申し込みフォームサービス)
高コンバージョン率の受付・申し込みフォームサービスで、顧客の集客、訴求、獲得までに必要な機能をワンストップで提供しています。月間280万以上のUU数を持つ比較サイト「エネチェンジ」で洗練され、最適化された高コンバージョン率の受付フォームをはじめとしたノウハウを盛り込んでいるため、導入直後から獲得効率・ユーザー満足度の高いサービス運営が実現できます。EMAPとは:
クラウド型ソリューション『EMAP』(Energy Marketing Acceleration Platform)は、ENECHANGE社が自社の比較サイト「エネチェンジ」や電力小売事業者への営業で培ったノウハウを凝縮し、小売事業に必要なプラットフォームをすべてカバーするマーケティングプラットフォームサービスです。
オンライン集客という大きな壁
――松岡さんの業務について教えてください。
松岡さん:ホームライフ事業「オカエネの相談室」にてプロパンガス、灯油、電気関連サービス全般の統括・管理を担当しています。
――『EMAP BASE』を導入しようと思われた当時の課題を教えてください。
松岡さん:家庭向けに電力小売りを始めた当時、オカでんのWebサイトはできていたのですが、Webからの申し込み受付はできない状態でした。Web集客の必要性は感じていたのですが、何をどうすればよいのかわからなかったというのが正しいかもしれないですね。
松岡さん:オカモトエナジーマーケティングは電気の小売事業以外に、ガソリンなどのセルフスタンドを展開しています。なので、本社がある帯広と事業所のある地域なら、オフライン集客で顧客を獲得できるだろうと思っていたのですが、供給エリアは北海道全域と東北なので、それをカバーするだけのマンパワーの投下が難しいことはわかっていました。だからこそ、Web集客の必要性はものすごく感じていましたね。そこでENECHANGEさんというWebマーケティングのプロにお願いしようとなったわけです。当社のスタンスとして、オリジナリティをもって導入するというより、よいものはフォーマットごと汎用していきたいという考えがありましたので、結果、まるっとお願いすることでよいものができたと思っています。
――「餅は餅屋に」、ですね。ENECHANGEを知ったきっかけは何でしたか。
松岡さん:電力関係のEXPOですね。その場で名刺交換をして、その後しばらくは特に交流はなかったのですが、2017年10月頃のある提案がきっかけで、社長の有田さんと一緒に帯広でバーベキューをすることになり、その場で意気投合したんです。ちょうどそのころ小売事業をスタートしたのと同時に、Web集客という課題があったこともあり、デジタルマーケティング領域で一緒にやっていきましょうという流れになりました。翌日には、ENECHANGEさんにお任せしよう!となってましたね。
――決定スピードの速さは弊社以上ですね!そんなところでも意気投合できたのかもしれません。
松岡さん:デジタルマーケティングは得意な分野でないこともあって、プロにお任せすることが成功の秘訣だろうなと思い即決しました。そういえば、ほかの企業を探すこともしませんでしたね。正直なところ、時間軸や費用感の相場などもわからなかったこともあって「乗っかってみよう、ENECHANGEさんを信頼してみよう」と思ったんです。
物理的な距離と心の距離はコミュニケーションで埋められる
――導入時に大変だったことや困ったことはありましたか。
松岡さん:導入に際して、当社側のメイン担当はひとりでしたが、社内では都度集まって確認を行うという形で進めていました。システム開発を始めた当初は、帯広と東京という距離があるからなのかお互い少し遠慮しあっていたところがあったのと、当社側がWebにそこまで精通していなかったこともあり、すべてを伝えきれていなかったように思います。しかし、システム導入時には、そのすれ違いを埋めるかのようにかなり密に連絡を取り合っていたという印象ですね。もともとがまるっとお願いできるプロダクトだったこともあり、担当は、システム導入そのものよりも確認作業に手間暇をかけていたようでした。結果的にとてもよいものができたなと思っています。
――積極的なコミュニケーションについては、弊社の課題ですね。特にプランページの作成などは互いに細かい確認作業も発生しますし、細心の注意を払いながら進める必要があります。導入後の効果についてはいかがでしょうか。
松岡さん:当初の目的でもある「Webでの申し込み受付を可能にする」という点は当然ながらクリアできました。オンラインでの集客方法などについても理解が追いついてきたので、現在では、1件あたりの獲得費用なども検証しながら進めています。Webの集客については、正直なところ、想像していた伸長率にはなっていない部分もあります。ただ、やらなければゼロです。手間を多くかけずに顧客を獲得できるようになったことは導入した成果ではあるのですが、もっと申し込みを伸ばしたいという新たな目標ができました。ENECHANGEさんからもアドバイスをもらいつつ、さらに顧客を獲得できるようにしたいですね!
強みを伸ばし、弱みを補うパートナーに
――今後の事業展望についてお聞かせください。
松岡さん:現在の供給エリアは北海道・東北エリアのみですが、更なるエリア拡大を目指しています。小売電気事業は第二第三の主力商品として考えているので、全国展開を視野に入れた事業成長が必要だと考えています。オカモトグループは、電気小売事業を含むホームエネルギー事業やガソリンスタンド事業以外にもスポーツクラブ事業やリサイクル事業など複数の事業を展開しているので、横断的に電力を絡めたサービス展開ができないかと検討する動きも出てきていますね。
――最後にENECHANGEへ期待することをお聞かせください。
松岡さん:オカでんの文化的にも提案はいつでもウェルカムです(笑)新しくプロダクト提案もどんどんしてほしいですね。それと、東京という日本の中心、そしてエネルギー業界の中心にいるENECHANGEさんだからこその情報収集力で得た業界情報や市場動向など、最新情報の共有も積極的にしていただけると嬉しいですね。ENECHANGEさんには、当社の強みを伸ばして、弱みを補ってくれるパートナーとしてこれからも期待しています。
――松岡さん、今回は貴重なお話をありがとうございました!
ENECHANGE プラットフォームサービス: SMAP (Smart Meter Analytics Platform) ③TOUサービス
- SMAPサービス紹介
エネルギービジネスを変革するクラウド・AI技術として提供しているサービス、それがSMAP(スマップ:Smart-Meter Analytics Platform)です。SMAPで提供できるサービスの詳細をシリーズで展開しています。
第3回目は、SMAPのTOUサービス機能についてご紹介します。
- 第1回目 収益性分析機能について
- 第2回目 見積り業務効率化サービス(シミュレーター機能)について
SMAPが提供するサービスとは
現在、30分値データを取得できるスマートメーターの導入が全国で進んでおり、2020年代前半までには全世帯に設置が完了する予定です。これにより、取得できるデータ量は従来の1,800倍になります。この膨大で有益な電力データを活用したサービスがSMAP(Smart-Meter Analytics Platform)です。SMAPでは、「収益性分析サービス」や「Simulatorサービス」など電力小売事業者のニーズに合わせた様々なサービスを提供しております。
SMAP TOUサービスとは
需要に応じた時間帯別電力料金(Time-on-use)の設定を行い、需要家向けに指定の時間帯の節電を促すことで、特定の時間帯の電力需要を抑制することを目的としています。例えば、電力需要が増加する夏季・冬季は、需給がひっ迫すると電力市場単価が高くなり、赤字の電力を販売する電力小売事業者の収益性は悪化します。例えば、A電力小売事業者の夏季のある月では、断続的に買電単価が売電単価を上回り、低圧では約20%、高圧では約50%のコマで赤字になっていることが分かっています。このケースの場合、電力需要のピークシフトを促すような料金設定を行い、その他インセンティブを需要家に対して提供し、収益性の悪い時間帯における電力売買を低減することで、全体の収益性を向上することが可能になります。
例:ある電力小売事業者のエリア別利益率推移(月次)
例:ある月の低圧・高圧の売電単価・買電単価の推移
ケンブリッジTOUモデル
SMAP TOUサービスでは、最適な単価・時間帯の設定に「ケンブリッジTOU」モデルを用いています。ケンブリッジTOUモデルとは、ケンブリッジ大学が開発したAI技術を活用し、需要家のTOU移行後のピークシフトを予測する技術です。SMAPが提供するTOU料金サービス開発では、このケンブリッジTOUモデルを用い、何万通りの単価やピーク時間帯の設定から最適な時間・料金単価・段階を算出しています。機械学習を利用した世界初のAIベースのTOU予測モデルであり、実証実験では誤差±3%を達成しています。
TOUサービス導入事例
株式会社Looop様 真夏の節電大作戦2018
株式会社Looop向けに提供している「真夏の節電大作戦2018」では、TOU料金の設定と節電警報による需要家に対する節電行動への喚起を2018年7月~9月末までの3か月間に渡って行いました。本サービスは、Looopでんきの契約者からTOUサービスへの参加希望者を募り、その対象者に対してTOU料金プランの適用と節電警報(メール)により節電行動を促すことでピークシフトを実現しています。また、対象者を3つのチームに振り分け、電力使用削減量をポイント換算して競わせることにより、ゲーム感覚で節電意欲を喚起することができ、継続的な電力使用量の削減を行うことができました。結果的に、平均で約5%のピーク時節電効果が見られ、電力小売事業者の利益率向上に貢献しています。
例:TOUサービス導入~節電喚起までの流れ
決め手は圧倒的なスピード感!東京電力エナジーパートナーさんの『EMAP』導入事例をご紹介
- 導入事例
- インタビュー
- EMAP
東京電力エナジーパートナー株式会社は、電力自由化開始にあわせWebの診断機能や申し込みページなど自社でシステム開発を進めていましたが、短期間かつ低コストでの機能実現のため「EMAP Simulation」の導入を決意しました。「圧倒的なスピードで、無事サービスを立ち上げることができました」と語る当時からの担当者、サービスソリューション事業本部の今野拓也さんと笠原啓史さんにお話をうかがいました。
※インタビューの内容は取材時のものになります。
東京電力エナジーパートナー 笠原さん(左)、今野さん(右)
導入プロダクト:EMAP Simulation(診断サービス)
ENECHANGEが運営する電気とガスの比較サイト「エネチェンジ」のために開発した電力予測アルゴリズムによる料金シミュレーションやユーザビリティを考慮したUIを用いた診断サービスです。全国各地域での気象条件の違いや世帯別、時間帯別の電力消費を予測し、ユーザーに最適な診断結果を提供しています。EMAPとは:
クラウド型ソリューション『EMAP』(Energy Marketing Acceleration Platform)は、ENECHANGE社が自社の比較サイト「エネチェンジ」や電力小売事業者への営業で培ったノウハウを凝縮し、小売事業に必要なプラットフォームをすべてカバーするマーケティングプラットフォームサービスです。
電力自由化で浮き彫りになった課題
――おふたりの業務について教えてください。
笠原さん:電気やガスのWeb申し込みにかかわる業務全般を担当しています。システム開発を含むサイト構築から、その運用、調整、Web受付の促進までと幅広く関わっています。
今野さん:以前からWebには関わっていて、電力自由化のタイミングでは、同様に、Web申し込みや料金プランの診断機能の構築などに関わる業務を担当していました。現在は、実際のオペレーションを、Webでどう効率化するかを中心にシステム構築で解決していく業務を担当しています。今後、Webをよりお客様に利用していただくための施策検討やWebによるプロモーションに関わる検討などの業務を笠原と一緒に進めています。
――導入当時の課題を教えてください。
今野さん:スピード、コスト、体制はずっと抱えてきた課題でしたが、導入当時の課題は大きく2つです。1つは、試算サイトなど自社サービスに関わるものは、自社で開発するというスタンスだったんですね。ところが、メニュー数やロジックが多いとテストのケースも多くなりますし、開発にはどうしても膨大な時間とコストがかかっていました。開発後のメンテナンスといった面でも課題がありましたね。
もう1つは、新メニューの開発です。当時、電力自由化を迎えるにあって、まずは私たち東京電力が自由化開始と同時に新しいメニューをお客様に提案および提供することが必然と考えていました。新しいメニューに加入していただくためには、電気料金がいくらになるかを、お客様が試算し、どれくらい安くなるかを見て納得いただく必要がある、すなわち、自由化開幕までに新しい試算サイトを開発する必要だった、というのが2つ目の課題でした。
――大手電力としての重責があったんですね。導入を決めたきっかけは何だったのでしょう。
今野さん:自社開発以外に、もっとかんたんでスピーディーにできる方法の検討をしているなかで、ENECHANGEさんが候補にあがったんです。EMAPなら、すでにある試算ロジックを汎用的な形で導入できると聞いて、「これなら短期間での導入が可能なのではないか」と思い導入を決めました。当時、すでに試算サイトで先陣を切っていたENECHANGEさんに協力をもらえないかと声をかけさせていただきました。
スピード感を重視したプロダクト導入で大手電力としての責務を解決
――導入までのスピード感はどうでしたか。
今野さん:実質、数カ月で最初の試算サイトを提供いただきました。このスピード感は考えられないことなので当然ながら魅力を感じましたね。自社開発だと、企画して、ロジックを考えて、開発して、テストして、とやっていたら当たり前のように半年、1年ってかかりますから。試算などユーザーニーズに直結する部分は、他社に勝つためにはスピードが重要です。そのためにはスピーディーに開発できるということは非常にメリットだと思いますね。
――開発におけるやりとりはスムーズに行えたのでしょうか?
今野さん:既に構築できているロジックを汎用するという前提があったので、弊社向けにUI等を調整させていただいたくらいでしたね。ある程度パッケージ化されているので、EMAPのロジックや仕組みに逆に合わせるかたちをとっていきました。ENECHANGEさんは既に電気料金の仕組みやロジックに精通しており、UI・デザインについても提案いただきながら進められたので、要件や仕様の合意がスムーズでしたね。
――導入してよかったことを教えてください。
今野さん・笠原さん:システムやサービスは、つくったら終わりではありません。お客様のニーズに合わせるために、改修したいことがどんどん出てきます。EMAPは、クラウド型なので納品して終わりではありません。ニーズに合わせた改修をお願いすると、スピード感をもって解決してくれるので助かっています。明らかに、従来と比較してスピードの早さを感じています。
――ほかに導入メリットはありましたか?
今野さん:EMAP Simulationが電話受付業務の助けになったというのはありますね。
「切り替えたらどのくらい安くなるの?」といったお問い合わせが多くあったのですが、EMAP Simulation を導入したことで、Web上で試算をしてその場でお答えできるようになり、お客様対応のスピード向上に繋がりました。当時、電力自由化開始のタイミングに加えて、引越しシーズンも重なっており、多くのお問い合わせやお申し込みのご希望に迅速にお応えするかが課題でしたが、非常に助かったと感じています。
――ちなみに、ENECHANGEとの最初の接点はなんだったんでしょう。
今野さん:最初の接点は、家庭向けの無料Webサービス「くらしTEPCO」ですね。もともと株式会社エプコさんとして、現在のENECHANGE社長の有田さんとお話させていただく機会があり、「くらしTEPCO」をやろう!と決まったときに、色々な社外の知見を取り入れることを相談させていただきました。その社外の知見がENECHANGEさんだったんです。
社長の有田さんが、まだイギリスにいらっしゃったときにテレビ会議で、電気代や電気使用量などをエリアや条件に合わせて試算するロジックや、そのロジックを活用した取り組みについて説明を受けました。そのお話を聞いて、我々の試算サイトでもエリアや条件にあわせて金額などを試算するというロジックをうまく活用できるのではないかと思ったんです。
※株式会社エプコはENECHANGE株式会社の株主でもあります。
すべてはお客様のために、Webの利便性を追求し続ける
――今後の事業展望をお聞かせください。
今野さん・笠原さん:我々東電EPは、「電気」という枠から一歩外に踏み出して、ガスも含めた総合エネルギー企業を目指しています。2017年4月のガス小売自由化のタイミングで、ガス小売事業にも参入し、更なる販売拡大を進めています。電気事業では、従来の東京電力エリア外でも拡大を目指しており、今後は電気、ガスともに供給エリアの拡大や、新たなサービスの拡充などに取り組み、より広いお客様に様々な東京電力エナジーパートナーの価値を提供していければと考えています。
――今後、ENECHANGEにはどのようなサービスを望んでいますか。
笠原さん:Webの活用で円滑にお客様対応できれば、何よりユーザーメリットが創出されると思っています。やはりお客様の利便性を向上させることは最も重要ですし、それを実現させていくために複数のプロダクトやノウハウをENECHANGEさんにはご提供いただいているので、これからも色々な連携でご協力いただければありがたいですね。
――最後にENECHANGEへの期待をお聞かせください!
今野さん・笠原さん:これまではWebによる料金診断や申し込みに関するサービスを提供いただいてきましたが、ENECHANGEさんで蓄積された幅広い知見などを生かして、デジタル領域でお客様に合ったサービスや付加価値提供のために今後も協力いただきたいと考えています。小さく始めて大きく育てていくというのを一緒にできるパートナーとして、ENECHANGEさんには期待しています。
――今野さん、笠原さん、今回は貴重なお話をありがとうございました!