ENECHANGE プラットフォームサービス: SMAP (Smart-Meter Analytics Platform) 2. Simulator機能について
- SMAPサービス紹介
エネルギービジネスを変革するクラウド・AI技術として提供しているサービス、それがSMAP(スマップ:Smart-Meter Analytics Platform)です。SMAPで提供できるサービスの詳細をシリーズで展開していきます。
第2回目は、SMAPの見積もり業務効率化サービス「Simulator機能」についてご紹介します。
第1回: SMAP収益性分析機能のご紹介
SMAPが提供するサービスとは
現在、30分値データを取得できるスマートメーターの導入が全国で進んでおり、2020年代前半までには全世帯に設置が完了する予定です。これにより、取得できるデータ量は従来の1,500倍になります。この膨大で有益な電力データを活用したサービスがSMAP(Smart-Meter Analytics Platform)です。SMAPでは、主に収益性分析サービス、Simulatorサービスをご提供しており、電力小売事業者のニーズに合わせた様々な機能を提供しております。
図:SMAP提供サービス一覧
SMAP Simulator機能とは
新規顧客への料金プラン見積り作成時に、AIによって導き出された精度の高いロードカーブを用いることで、より正確に・効率的に業務を実行できるツールです。SMAP Simulatorで用いているロードカーブは、英国ケンブリッジ大学における長年の研究と10,000件を超える高圧電力需要家のデータを、AIを活用してクラスタ解析することで、業種・月・曜日別により高精度なものに進化し続けています。そのため、限られたデータしか持たない新規顧客に対しても、高精度なロードカーブを用いた競争力のある料金プラン・単価の提案ができるため、強力に営業パーソンの業務をサポートします。
電力小売事業者が抱える問題
1.精度の低いロートカーブ、収益性の低い単価設定
電力小売事業者の中でもいわゆる新電力は、保持する顧客データが少ないため正確なロードカーブを持っておらず、新規顧客に対して適切な単価設定をできていないケースが多くあります。そのため、新電力の収益性が低下するうえに、需要家に対しても高い電力料金を請求していることにもなっています。
2.調達コスト変動の想定不足による予想外の収益性低下
電力小売事業者は、買電単価・買電量に応じて複数の電源から電力を調達しています。しかし、様々な調達コストの変動を想定した調達計画や売電単価設定をしていないため、予想外の調達コストの変動があった場合に、大きく収益を悪化させてしまうケースも多く発生しています。
3.増加する見積もり工数
多くの電力小売り事業者は、新規顧客への見積もりを表計算で行い手動で単価・料金プランの設定などをしているため、多くの工数・コストがかかっています。顧客のスイッチングが進む中、多くの見積もり工数がかかっていることは、営業部隊にも大きな負担となっています。
SMAP Simulatorが提供できる価値
1.高圧見積もりにかかる作業を最大80%削減できます
SMAP Simulatorは、高圧需要家の見積もり作成に必要な業務の最大80%を自動化することで、見積もり作業の効率を大幅にアップすることができます。また、全てをクラウド化することにより、スマホからの見積もり作成・閲覧も可能になり、本社・営業所・代理店などの様々な関係者による見積もり作成から承認業務までのフローも効率的に管理(アカウント毎の権限付与)することができるようになり営業効率を劇的に改善します。それにより提案の現場での見積もり再提案を行うことも可能になるため、現場営業パーソンの提案力を高めることも可能になります。
2.高精度なロードカーブによる他社に負けない単価設定を可能にします
SMAP Simulatorでは、英国ケンブリッジ大学における長年の研究と10,000件を超える高圧電力需要家のロードカーブのAIクラスタ解析によって得た、業種・曜日・月毎の正確なロードカーブを保持しています。それをシミュレーションに用いることで、電力需要家の電力使用実態に応じた他社に負けない料金プラン・単価設定ができるとともに、現行プランと比較した削減率も同時に確認できます。
3.複数の電力調達シナリオを想定した単価設定を可能にします
SMAP Simulatorでは、複数の電力調達シナリオを設定でき、実際の市場動向を想定した原価シナリオから調達コストを複数想定することができます。そのため、電力小売事業者の調達戦略や今後の電力調達市場動向より、より現実に近い調達コストをシミュレーションの前提として設定できます。
SMAP Simulatorによる成功事例
SMAP Simulatorをご利用いただいたお客さまからは、高い評価を頂いております。
見積もり工数の削減、説得力のある単価設定(国内新電力大手)
「SMAP Simulatorを本社の営業部で使用するようになってから、効率的に見積もりを作成することができるようになりました。また、単価設定も業種毎のロードカーブをもとにでき、単価交渉の下限もわかることから、単価交渉も効率的に行うことができます。」
図:SMAP Simulator ロードカーブ設定画面
ENECHANGE プラットフォームサービス SMAP (Smart-Meter Analytics Platform)編 1.収益性分析
- SMAPサービス紹介
エネルギービジネスを変革するクラウド・AI技術として提供しているサービス、それがSMAP(スマップ:Smart-Meter Analytics Platform)です。SMAPで提供できるサービスの詳細をシリーズで展開していきます。
第1回目は、SMAPの「収益性分析機能」についてご紹介します。
SMAPが提供するサービスとは
2016年4月の電力自由化開始以降、30分値で電力データを取得できるスマートメーターの導入が、2020年代前半までには全世帯に設置が完了するスケジュールで進められています。これにより、取得できるデータ量は従来の1,800倍になります。この膨大で有益な電力データを活用したサービスがSMAP(スマップ:Smart-Meter Analytics Platform)です。SMAPでは、収益性分析サービス、Simulatorサービスを中心に電力小売事業者のニーズに合わせた様々な機能を提供しております。
図:SMAP提供サービス一覧
SMAP収益性分析機能とは
SMAP収益性分析機能は、需要家・代理店・営業担当・業種・エリア毎の電力使用量、費用・売上等を可視化し、分析を容易にかつ戦略的に行えるようにすることで、スムーズな経営判断と営業部隊の効率的な活動を支援し、収益環境をいち早く改善することをサポートします。
電力小売事業者が抱える問題
電力小売事業者が管理するデータは、膨大な顧客の売上・費用や契約情報など多岐に渡ります。事業者の中には、需要家の収益を月次・エリア別などの粗い単位でしか見られておらず、あるエリアで収益性が低下した場合でも、どの業種・需要家のどの要素が原因がかわからず、的確な経営判断・効果的な営業活動ができていないケースがあります。
SMAP収益性分析が提供する価値
1.エリア・業種・代理店・営業担当者毎に可視化、戦略的な営業施策を可能にします
SMAP収益性分析では、電力小売事業者の売上・コスト等の各種データをエリア・業種・営業担当者・代理店毎に表示し、それぞれの月次推移と数値詳細を確認することができます。例えば、代理店ごとの売上項目(契約売電単価など)、コスト項目(託送・買電費用など)を個別に確認することで、収益性が低下している代理店が、どの要因(調達コスト・売電単価等)でそうなっているのかを特定・把握し、収益性改善のための戦略的アプローチを実行することができます。
2.収益性を需要家単位で表示し、需要家別の効果的なカスタマイズ施策を可能にします
SMAP収益性分析なら、収益指標を需要家ごとに表示できます。例えば、需要家の利益分布図によって赤字の需要家を特定し、それぞれの需要家の電力調達コスト・設定売電単価を容易に確認することが可能になります。そのため、単価交渉をすべき需要家の特定や単価設定など、需要家ごとに効果的な施策を実行できます。
3.最適な託送プランの特定によって、より安価な料金プランの提案を可能にします
託送料金プランには、標準託送・時間帯別託送の2プランがあり、需要家の電力消費動向(昼夜の電力消費など)によって最適な託送プランが異なります。一方で、適切な託送プランを選択しておらず(もしくは、知らずに)、割高な料金となっている需要家も多いのが現状です。SMAP収益性分析では、需要家の電力消費動向からどちらの託送プランがお得なのかを自動的に算出し表示します。つまり、お得な託送プランをご提案することで、電力小売事業者は利益を維持しつつ、需要家に対してより安価な料金プランの提案が可能になります。ENECHANGEの実績では、0.02円/kWhのコスト削減効果(高圧・低圧需要家)があったと試算されています。
SMAP収益性分析による成功事例
SMAP収益性分析機能をご利用いただいたお客さまからは、多くの高い評価を頂いております。
赤字需要家への戦略的アプローチによる収益性の大幅改善(英国 EDFエナジー)
SMAP収益性分析を用いることで、需要家の約24%が赤字で、さらに全体の利益を約41%も圧迫していることがわかりました。そこで、赤字顧客にフォーカスして単価交渉や契約停止など効果的な営業施策を行うことによって、短期間で大幅に収益を改善することができました。
黒字需要家の特定による、戦略的顧客防衛(国内新電力大手)
SMAP収益性分析を導入してからは、赤字顧客を把握するだけでなく、黒字顧客の特性も把握することができるようになりました。黒字の顧客の中には、価格競争が激しくなる以前からの長いお取引のあるお客様が多く、そうしたお客様の方が利益率も高いことがわかりました。そのため、戦略的に営業施策をとって重要顧客防衛を重点的に行うことで、収益性を確保しています。
託送プランの最適化により収益性を向上(国内新電力大手)
SMAP収益性分析の託送料金最適化によって、需要家の約1/3が高い託送プランでご契約されていることが判明しました。その需要家のプラン切り替えを推進することで、よりお安い料金プランをご提案しつつ、粗利額も増加させることができました。その他SMAP収益性分析による収益最適化も合わせて、大幅な粗利増加を達成しました。
エネルギーイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge」とは
- JEC
世界中で「エネルギー革命」が進展する中、業界に変化を促す4つの大きな潮流があります。ENECHANGEではそれを「4つのD」で整理すると同時に、これを事業領域に定めています。1つめのD「Deregulation 自由化」、2つめのD「Digitalisation デジタル化」領域に加えて、3つめのDである「Decentralisation(分散化)」分野における事業機会を見つけるべく、実施したのがエネルギーイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge」です。
成長機会を求める欧州ベンチャーとの機会創出
Japan Energy Challenge(以下、JEC)は、日本のエネルギー企業と先行する欧州のスタートアップを繋ぐ国境を超えたプログラムです。
自由化先進国である欧州ではすでにデジタル化、再生可能エネルギーや電気自動車の普及、それに伴う制度設計は先行していて、様々な新規サービスを提供する企業が誕生しています。一方、事業課題として、もう一段階成長できる新規市場での展開など成長機会の検討期にあるのが現状です。
日本のエネルギー市場はどうでしょう。国策として再生可能エネルギーの普及拡大が進み、自由化後は、スマートメーターの設置も進み、スイッチング率も比較的順調に推移してはいるものの、大手電力会社の価格攻勢もあり価格競争が自由化の主流となっています。今後、新規顧客獲得や既存顧客の囲い込みには、価格競争ではない付加価値をもった新規サービスの提供などによる差別化が求められています。
JECが提供する価値
日本のスポンサー企業には、欧州スタートアップが持つ技術やサービスへのアクセスを提供するとともに、欧州スタートアップには、日本市場において信頼性が高く、多数の顧客を持つエネルギー企業とのコネクションの場をご提供いたします。
欧州エネルギーベンチャーとのネットワーク
英・ロンドンに本社を置き、スマートメーターから取得できる電力データの解析サービス“SMAP (Smart-Meter Analytics Platform)”を電力会社向けに事業を展開するSMAP ENERGY社が主体となり、JECプログラムを運営しています。SMAP ENERGY社は、欧州・中東・日本での事業を展開するとともに、スタートアップとして様々なベンチャーサポートプログラムに参加し、賞を受賞しています。募集企業側として得たノウハウや欧州スタートアップとのネットワーク、今注目されている分野とそこで採択されているスタートアップを知っているからこそのプログラム構成と募集する企業のモチベーションを最大限に引き出すノウハウでプログラムをサポートいたします。
高いマッチング確度
スポンサー企業の皆様には、スタートアップの募集・選考段階からご参加いただきます。欧州スタートアップ各社とは事前に機密保持契約を締結し、より詳細な事業紹介や事業計画をご提供いたします。それにより、事前に事業の整合性を分析していただくことができるため、JEC本番におけるマッチング確度を向上が実現できます。
日英のエネルギーコンサルタントによるサポート
ロンドン・東京オフィスに、エネルギーコンサルタントを複数名配置し、様々な分析や提携支援をさせていただきます。また、スタートアップ側とも密なコミュニケーションを通じて、日本市場の重要性や仕組みなどを事前にレクチャーし、日本での事業展開への意欲を高めます。また、事前・事後の分析・協業提案などもサポートいたします。
JEC2018サマリー
スポンサー企業には、共催であるサミットエナジーをはじめ、東京ガス・JXTGエネルギー・Looop・ネクストエナジーアンドリソースと、日本を代表するエネルギー企業にご参加いただきました。
スタートアップの選考プロセス
2018年1月から欧州で募集を開始したところ、62社の応募がありました。その中から日本での事業可能性が高いなどからスタートアップ10社を採択。7月には英・ロンドンで全社が集結し、事業提案等を行うプレゼンテーション大会とスポンサー企業との1対1のミーティングにより、最終的に優秀企業2社を決定いたしました。そして9月、2社を日本へ招待し次の展開に向けて取り組みを進めて参ります。
◎Japan Energy Challenge2018のサマリー動画はこちらからご覧いただけます。
※音が出るのでご注意ください。
Japan Energy Challenge 2019も始動を開始しております。
ご興味をお持ちの方は、下記までお問い合わせください。
SMAP ENERGY事業部
Tel:03ー6774ー6601
Mail:info@japanenergychallenge.com
ENECHANGE Meetup 06 |エネルギー産業のUtiliity 3.0、次世代エネルギービジネスの変革について語る
- Meetup
- 広報ブログ
第6回目となるENECHANGE Meetupは、エネルギー従事者の多くが手に取ったであろう書籍「エネルギー産業の2050年 Utiliity 3.0へのゲームチェンジ」の編著者をお招きし開催しました。今回は、書籍にもあった「エネルギー業界で注目されている変革について」について3者の考え方をお話ししました。トークセッションでは、参加者の皆さまから活発なご質問をたくさんいただき大いに盛り上がりました。
※下部に動画もございますので是非ご覧ください。
スピーカー
ENECHANGE株式会社 代表取締役会長 城口 洋平
NPO法人国際環境経済研究所理事 竹内 純子氏
アクセンチュア株式会社 伊藤 剛氏
ENECHANGE×4つのD
ENECHANGEは、日本の文脈において「4つのD」でエネルギーの変革を整理しています
- DEREGULATION(自由化)
- DIGITALIZATION(デジタル化)
- DECENTRALIZATION(分散化)
- DECARBONIZATION(脱炭素化)
(城口)
それぞれを事業に落とし込んだ時、自由化はENECHANGE社、デジタル化はイギリスに本社を置くSMAP ENERGY社として、これまで時代の波に乗り事業展開を行うことができていると考えています。そして残り2つのD(分散化・脱炭素化)に属する新たに取り組むべきビジネスを見つけるべくENECHANGE社が開催したプログラムが「Japan Energy Challenge(JEC)」です。日本より自由化・デジタル化が先行しているが日本市場へのアクセス手段がない欧州ベンチャーと、自由化後価格競争と化しているエネルギー市場で勝ち抜くために新たなイノベーションが必要な日本のエネルギー企業の双方をマッチングするプログラムです。応募総数62社から最終的に採択された10社の事業を分類すると、〔EV・P2P・スマートメーター・蓄電池〕の4つとなり、日本のエネルギー企業の注目する事業が明確になりました。
※10社の詳細はこちらのプレスリリースでご覧いただけます。
Utiliity3.0の世界
「エネルギー産業の2050年」著者である竹内さん、伊藤さんからもUtiliity 3.0の世界について解きほぐして説明していただきました。
日本は世界に類を見ないスピードで「人口減少・過疎化」進んでおり、2050年までに人口が半分以下になると言われています
(竹内さん)
そうすると交通・送配電・水道などインフラの持続性という問題に直面することになります。人口が減少すると電気を売って投資を回収することができなくなるため、電線が赤字路線化してしまうのです。そのため、今までの電源に代わりに発達するのが、世界の潮流でもある「脱炭素化」「分散化」の文脈にも沿っている「再生可能エネルギー」です。
ただ、日本の再エネコストは世界に比べるととても高いのが現状です。日本は自由化されたばかりで、「hWhを1円でも安く作った人が勝ち」という社会が始まったばかりです。エネルギー全体の安定性を考えると、kWhの設備がそこにある価値がとても重要だと考えます。Utiliity 3.0の世界では、発電のプレイヤーは太陽光になるかもしれません。いろんな規模・レイヤーでプロシューマーも誕生するでしょう。送配電会社が地域の社会インフラと融合していくことでプレイヤーに厚みが生まれることにも期待したいです。
プレイヤーという意味でもベンチャーへの期待は大きいと言えます
(伊藤さん)
新しいテクノロジーの活用とトライ&エラーでいろんなものができあがる。海外もそうであるように、日本も大企業による中央再建型は終わっていくと思います。2030年に立ったとき、未来を見据えて次の5年ほどでどんな種を蒔けるかでエネルギー産業への関わり方が変わってくると思います。テクノロジーをどれだけ使いこなすかが”キー”となるでしょう。エネルギー産業内での産業横断をどうやって壊していくかが重要です。新しいエネルギー産業をつくるには、いろんな視点の集まりが必要です。だから大手も守りではなく攻めて欲しいし、世界と取り組んで欲しいですね。
人材流動とコラボレーションの必要性
トークセッションは城口の「日本でもエネルギービジネスを盛り上げるためにどうしたらよいでしょう?」という心の声から始まりました。
多産多死の文化がない
お2人からいただいたアドバイスは大きく2つ。
1つは、日本には多産多死の文化があまりないこと。エネルギーは失敗が許されないなかで、認められないとという文化があったのでベンチャーが生まれにくかったのではということでした。だからこそ、いろんなプレーヤーに入ってもらって産業同士の融合が生まれるという厚みが必要であり、こういうMeetupなどで世界の現状を知ってもらうことが必要ではないか、というお話しをしてくださいました。
働き方改革をエネルギー業界にも
そしてもう1つは、今話題になっている「働き方改革」を活かしたアドバイスでした。世の中的にも働き方改革で副業・兼業が推進される昨今、1つの会社にいながらマルチトラックで働くという人も増えてきています。電力業界は人材の流動性が皆無な業界だからこそ、人材流動とそれによるコラボレーションがうまれるのはとてもよいことだということ。電力・ガス会社の皆さんにも副業・兼業で成功してほしいと思います!という、素晴らしいアドバイスもいただきました。
今回は動画も用意いたしましたので、是非ご覧くださいませ。
※音がでますのでご注意ください。
ENECHANGE プラットフォームサービス: EMAP (Energy Marketing Acceleration Platform)とは
- EMAPサービス紹介
エネルギー市場と電力小売事業者の課題
小売事業者が顧客管理などの業務を推進するうえで抱える大きな課題に、〔コスト、スピード、マーケティング〕の3つがあげられます。多くの小売事業者は、システム導入に膨大なコストを投下しているにも関わらず、スピーディーなシステム開発が行えておりません。また、顧客から得られるユーザーデータおよび電力消費データという膨大かつ有益なデータを、管理・分析し自社マーケティングに十分に活用することができていません。
ENECHANGEのクラウド型ソリューションEMAPなら、低コスト・短期間での導入が可能。市場および事業の状況に合わせたスピーディーで継続的なアップデートが可能です。さらに膨大なデジタルデータを活用した最適なマーケティングソリューションで電力・ガス小売事業者をサポートいたします。
※こちらの記事は公開当時の情報です。EMAPの最新情報はコチラでご紹介しています。
最適化し続けるからこその導入価値
小売事業に必要なプラットフォームをすべてカバーするマーケティングプラットフォームが、『EMAP(Energy Marketing Acceleration Platform)』です。これは、月間280万以上のユーザーが利用する電気・ガスの比較サイト「エネチェンジ」で蓄積したノウハウを集結したプラットフォームサービスであり、エネルギーのプラットフォーム企業として多くの電力・ガス会社との接点があり、小売事業者が抱える課題を丁寧に抽出してきたからこその顧客ニーズに寄り添ったサービスです。
EMAP最大の特徴は、ENECHANGEのサービス提供を通じて収集された最新のマーケティング情報を活用し、いち早く市場ニーズを反映し提供したサービスを最適化し続けることができるという点です。納品して終わりではなく、納品後も最適化を行うことで日々変動する顧客ニーズや顧客規模にも対応することが可能となります。
EMAPサービス紹介
1.EMAP BASE(高コンバージョン率の申し込みフォームサービス)
顧客の集客、訴求、獲得までに必要な機能をワンストップでご提供します。月間280万以上のUU数を持つ比較サイト「エネチェンジ」で洗練され、最適化された高コンバージョン率の受付フォームをはじめとしたノウハウを盛り込んでいるため、導入直後から獲得効率・ユーザー満足度の高いサービス運営が実現できます。
2.EMAP Simulation(診断サービス)
ENECHANGEの特徴の1つ、電力消費予測アルゴリズムによる精緻な料金シミュレーションやユーザビリティを最大限に考慮したUIを用いた診断サービスです。全国各地域での気象条件の違いや世帯別、時間帯別の電力消費を予測し、ユーザーに最適な診断結果を提供できるため、電力自由化当初から大手電力会社様にも導入いただいております。
3.EMAP SAVING Viewer(節約額チェッカー)
ENECHANGEが提供するEMAP SAVING Viewerは、エネチェンジ診断サービスの高速試算エンジンを利用し、ユーザーに「現在のプラン」と「それまでのプラン」を比較した場合の累計節約額と各月の節約額をグラフ化しわかりやすく表示します。ユーザーは、可視化された節約額を目にすることで、新しい電力会社に切り替えたメリットをより簡単に体感できるようになり、顧客満足度も向上するため獲得顧客の離脱防止にもなります。
4.EMAP BRAINS(アクセス解析支援)
1のEMAP BASEと2のEMAP Simulationのアクセス状況をリアルタイムに可視化するプロダクトで、1、2を導入いただいた企業様へ提供しているツールです。全担当者が同レベルでユーザーデータを把握することができるため、業務の効率化を図ることができるようになるだけでなく、移り変わるユーザーデータを活かし、早急にマーケティング施策等へ落とし込むこともできるようになります。
EMAP CRM(顧客管理システム)
申込み顧客情報を管理するダッシュボードです。多くの顧客管理システムには一般管理として必要のないサービスもついていることで高価格帯で提供されています。EMAP CRMなら、導入先企業に必要な機能をカスタマイズして提供することが可能なため、低コストでの導入と既存システムとの接続柔軟性も高いことがポイントです。
6.EMAP Toolbox(エネルギー事業特化API群)
節約額の試算結果を返すシミュレーションAPIやENECHANGEが日々更新する最新の他社料金プラン情報を取得する料金マスタAPIなど、プロジェクトが必要とする機能だけを迅速に提供するEMAP Toolboxはエネルギー事業者だけでなくベンダーの方にもご活用いただけるサービスです。
7.EMAP SFA(営業支援システム)
ENECHANGEの営業ノウハウをベースに電力・ガス小売事業に特化したSFAをSaaS提供します。このサービスでは、管理項目など営業活動上必要な使用を標準装備しています。汎用表計算ソフトと汎用SFAの中間的なポジションのサービスを提供しているため、低コストかつ最短1週間での導入が可能です。
8.EMAP + (インテグレートサービス)
各種小売ツールのSaaS・API提供にとどまらず、サービス紹介サイト構築や広告を含めたWEBマーケティング施策全体をワンストップで提供しています。提携先企業サービスの提供地域、競争力、知名度、副商材などによって最適なアセットは異なります。標準的なサービスの提供に加え、ベストフィットの顧客接点を一緒に構築し、獲得コストの最適化を行うために必要なサービスをご提供いたします。
お客様の声
- ベンチャーならではの開発スピードの速さもあり、結果それがコストパフォーマンスの良さにも繋がったと評価しています。
- ENECHANGEはエネルギーに特化したサービスを展開していて、エネルギー業界のことをよく理解しているので、こちらからの一方通行の依頼で終わらず、不必要なものに対しては別の提案をしてくれたりと、一緒に課題を解決し構築していけたのでお願いしてよかったと思っています。
- こちらの抱えている課題に対して、包括的に捉えて提案をしてくれるので、これから立ち上げたい事業者でも、現在すでにあるシステムを改善したい場合でも最善策を提案してくれるのではと思います。
- お問い合わせ先
- ENECHANGE株式会社|エネルギーテック事業本部
- TEL
- 03ー6774ー6601
- energytech@enechange.co.jp
エネルギーイノベーション デジタル化で描ける未来
- Meetup
- 広報ブログ
エネルギーフォーラムが主催するセミナー「エネルギーデジタル革命の最前線と将来展望」にて弊社代表城口が講演する機会をいただき、7月30日(月)「欧州におけるエネルギーデータ活用事例」と題し話をして参りました。
前回のTOPICSで書かせていただきましたENECHANGEの「4つのD」の考え方をお伝えするとともに、今回のテーマでもある「デジタル化」に焦点をあて、その分野で実績を積んでいる欧州ベンチャー2社をご紹介したのち、ENECHANGEグループ、SMAP ENERGY社のイギリスでの実際の取り組みについて説明しました。
イギリスの大手総合エネルギー企業との取り組み
SMAP ENERGYが取り組むのは、スマートメーターデータを用いた事業運営の効率化です。
EDFエナジーの課題は大きく2つありました。
- 高圧需要家毎の収益性を把握すること
- 高圧需要家の新規獲得を効率化すること
イギリスの大手エネルギー企業であるEDFエナジーでも、実際は、顧客ごとの需要家の収益性が把握できておらず、エリア単位などでの「ざっくり収益」しか分析できていませんでした。また、英国では単価改定が毎年あるため、毎年の見積もり作業に膨大な工数がかかっている一方で、スマートメーターのデータ活用などがほぼされていないこともわかりました。
こうした課題を抱えている電力会社様の場合、次のSMAP ENERGYの2つの技術を導入することで事業の効率化を図ることが可能になります。
SMAP Profitability(収益性分析)
需要家ごとの収益性を可視化することで既存顧客ごとに最適な料金プランの提案を可能にするクラウド型システムです。
各需要家ごとの利益率を見ることで、電力会社が漠然と想定していた顧客の収益性と実際の収益性に大きな乖離があることも発見できるようになり、効率的なターゲット顧客の絞り込みや、競争力の高い料金プランを策定できるようになります。ある会社の事例では、高圧需要家の28%が赤字(下図)という実例もあります。こうした取り組みで、問題点を明確にすることで、より電力小売り事業の収益性改善に取り組むことができます。
SMAP Simulator (新規顧客獲得に向けた見積り作成サポート)
新規顧客獲得に必要な見積もり作成に対し、AIを用いた精緻なロードカーブを作成し、利益率を維持しつつ最適な料金プランを提案できるようにサポートするシステムです。
新規顧客獲得に際しては、過去12ヶ月分の月間電力使用量をベースに料金プラン講演レポートを作成しているのが通常です。SMAP Simulatorの導入により、類似する既存顧客データベースをAIが抽出することで、精緻な収益性予測に基づく見積もりを作成することができます。また、見積もり業務に関わる80%程度の作業を自動化できるため、大幅に工数削減をすることもできます。
3つの提供価値とは
- 見える化
- 顧客ごとの収益性を識別できるようにすること
- 理解
- なぜその顧客の収益性が悪いのかを分析・把握できるようにすること
- 行動
- その顧客に最適なシミュレーションを行い戦略のもとアプローチをできるようにすること
SMAP ENERGYのサービスは、「目隠し」状態にある電力会社の事業運営を、スマートメーターデータという「資産」を「武器」に変えることであり、この「武器」を手にした電力会社が、エネルギー市場での競争を勝ち抜けると考えています。
エネルギー革命にチャンスを見いだす!
- 広報ブログ
ENECHANGE代表城口にインタビュー頂いた記事が、様々な媒体で転載されていることから、
城口が今なにに注目し、どのようなビジネス展開を考えているかをお伝えしたいと思います。
4つのDとは
世界中で大きな転換期を迎えているエネルギー市場。
日本も例外ではありません。
そして世界の潮流として「4つのD」に注目が集まるなか、ENECHANGEの事業展開もこれに倣って整理をしてみました。
左2つのD(分散化・脱炭素化)でのビジネスチャンスを見つけるべく、
開催したプログラムが「Japan Energy Challenge 2018」です。
本プログラムは、自由化により価格競争が主流になってしまっているため、
事業戦略にイノベーションが必要な日本のエネルギー企業と、
自由化、再生エネルギー、電気自動車の普及、それに伴う制度設計は先行しているが、
世界最大とも言われる日本のエネルギー市場へのアクセス手段を見いだせない、
欧州のベンチャーをつなぐことを目的とし開催いたしました。
DIGIALIZATION(デジタル化)を見据えて
ENECHANGEは2015年4月、自由化が始まる1年前に設立されました。
自由化先進国イギリスで、自由化後の比較サイトの必要性を肌で感じていた城口は、
意図的に電力自由化1年前に日本で会社を設立し、
1年かけて万全に体制を整えていきました。
これが功を奏し、当時日本で「唯一」の比較サイトであったENECHANGEは、
2016年を迎える年末ごろから各メディアから引っ張りだことなり、
テレビで見かけない日はないくらいに注目を集めるようになりました。
これが1つ目のD「DEREGULATION(自由化)」関連事業です。
「電力自由化ブーム」の傍ら、2016年に城口は、実は、その次のD「DIGITALISATION(デジタル化)」を見据えた新会社として、
SMAP ENERGY社を、英国ケンブリッジにて創業していました。
SMAP ENERGY社では、城口の英・ケンブリッジ大学での研究テーマでもあった、
スマートメーターから取得した電力データの解析を行う電力会社向けクラウドサービスを開発提供しています。
これが2目のD「DIGIALIZATION(デジタル化)」事業にあたります。
2017年6月にSMAP ENERGY社は、ENECHANGEと経営統合。
現在ではENECHANGEグループとして日本でも活動しています。
※SMAP ENERGY社(英)のコーポレートサイトはコチラからご覧いただけます。
これからのエネルギー市場を後押しするために
ENECHANGEはエネルギー業界における「武器屋」的存在でありたいと考えています。
残る2つのD(分散化・脱炭素化)を勝ち抜くための「武器」の準備も進めています。
欧州ベンチャーとの連携を探る「Japan Energy Challenge」の運営は、
実は、そうした「エネルギーの4つのD」戦略の一貫として、実行されているものなのです。
ENECHANGE社は、これからもエネルギー会社に競争力を持ってもらうための「武器」を開発提供することで、
エネルギー市場の加速を後押ししたいと考えています。
ご取材いただきましたインタビュー記事は、下記リンク先でご覧いただけます。
-
disrupting JAPAN(英語)
TECH IN ASIA (英語)
Sankei Biz(日本語)
ENECHANGEの取り組み -電力・ガス自由化カップ-
- 広報ブログ
フットサルを通じた取り組み
2016年4月の電力自由化以降、ENECHANGEが一貫して取り組んできたものの1つに「電力・ガス自由化カップ」があります。
横のつながりが生まれにくい環境にあったエネルギー業界。
私たちの事業のポジションでもある「中立・公平」という特徴をいかし、当大会の開催をスタートさせました。
「電力・ガス自由化カップ」への参加希望企業・団体は回を追うごとに増え、4回目を迎えた今回は20社が熱戦を繰り広げました。
私たちは、フットサルを介し、築き上げられた交流がビジネスへと繋がり、電力・ガス自由化の一層の盛りあがり結び付くことを目指しています。
第4回大会の様子についてはサービスサイト「エネチェンジ」のコンテンツでご紹介しています。
コーポレートサイトが新しくなりました
「エネルギーの未来をつくる」
創業時以来一貫して掲げているミッションやビジネスを一層明確にし、
「エネルギー革命」を推進する企業にふさわしいデザインに生まれ変わりました。
新たな一歩を踏み出したENECHANGE株式会社に、これまで同様、ご指導ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
※従来、電力・ガス比較サイト「エネチェンジ」内に掲載しておりました「プレスリリース」や「お知らせ」につきましては、
すべてこちらに移管いたします。今後は、当サイトをご参照ください。
エネチェンジ初の「ミートアップ」を開催、その様子をご紹介します
- Meetup
- 広報ブログ
先日、エネチェンジ初の「Energy Ventures MeetUp」を開催いたしましたので、広報チームがその様子をご紹介いたします。
初のMeetup開催ということもあり、興味持ってくれる人はいるのか、本当に来場してくれるのか、当日、誰も来なかったらどうしようと不安でドキドキしていたのですが、
Looopでんき、中央電力、エネチェンジの3社代表が集結するということで、当日は50名を超える皆様がご参加くださいました。
準備チームも一安心です。
※「ミートアップ」とは、イベントまたは集まりのようなもので、セミナーよりも気軽で誰もが参加可能な集まりのことです。
新オフィスが入る日本ビル@大手町で開催
今回使用したイベントスペースには、なんと、エネチェンジカラーのテーブルと椅子が常設で設置されていました!(なんか嬉しい!)
(2017年7月当時の)ロゴにも使用しているオレンジがエネチェンジのコーポレートカラーなんです。
※この後、2018年5月の社名表記変更のタイミングで、コーポレートカラーロゴを刷新。コーポレートカラーもギュールズレッドに変更となりました。
“エネルギーってなんだかちょっと難しそう”という概念をとっぱらいたく、広く参加者を募り、カジュアルな会にしたかったこともあり、アルコールありのフリードリンクをご用意!
ビールやワインに合いそうな軽食も少しご用意させていただきました、おいしそーです◎
受付開始時刻の19時を過ぎて、参加者がそろったところで、開始のご挨拶ではなく、Looopの中村社長から開始前のアルコール積極摂取宣言が!
飲み物が行き届いたところで「ミートアップ」、スタートです!
トップバッターには、中央電力取締役の北川さんにご登壇いただき事業をご紹介いただいた後は、Looopの中村社長が、ビールを片手に事業の取り組みについての真面目な話からご自身の過去・現在エピソードまで、楽しい話を提供してくださいました。そして、弊社会長・城口洋平からは、「なぜ今、エネルギー市場がアツいのか」、エネチェンジの取り組んでいる事業内容と未来予想図についてお話しさせていただきました。
さらに、
こんなに大きな市場だからこそ、大きなチャンスがたくさんある!
エネルギーベンチャーってかっこい!そして、そんな大きな市場でたくさんのエネルギーベンチャーが活躍の場を広げている中、
エネチェンジは「エネルギーテック」企業として、日本のエネルギー市場を支え、推進していく企業だという話をさせていただきました。
ミートアップ開催の目的
今回のミートアップは、電力自由化で活躍するエネルギーベンチャーが集結し、
「電力自由化から1年半をどう捉え、どのように事業を推進してきたのか」
「現在は、どのような課題を抱え、それに向かってどのような取り組みをしているのか」
「今後、取り組んでいきたいこと、事業展開像」
などについてをざっくばらんに語り合うことで、
を目指して開催しました。
続いて、トークセッション!
テーマ:なぜエネルギーベンチャーを設立しようと思ったの?
トークテーマをベースにエネルギーベンチャー代表の「率直な想い」など、ここでしか聞けない貴重なお話をアツく語ってくださいました。
そして、会場の皆さまからも、ご質問もたくさんいただきました!
最後に、エネチェンジの新オフィスツアーも開催して、初めてのミートアップは無事終了しました。
参加者の声
エネチェンジにとって初の試みで、直前まで準備でバタバタしてしまいましたが、
代表の生の声を聞けて、有意義な時間を過ごせました!
今までエネルギー業界は横の繋がりが希薄だったのでとてもいい機会になりました!
など、うれしいお声を頂くことができました◎(参加してくださった皆さまに感謝です!)
エネチェンジは、これからもいろんなテーマで「MeetUp」を開催していく予定ですので、これだと思った回には是非、ご参加ください◎